口臭

2016/12/02

口臭の種類とその原因について*

口臭の種類とその原因について*

口臭は日常的に気になってしまうもの。ドブのようなニオイや酸っぱいニオイがして、自分でも顔をしかめてしまうことも。そんな時には周囲の目が気になり、口を開くのも怖いでしょう。ここでは、口臭の種類とその原因についてご紹介します。

生ゴミ、ドブ、ザリガニのようなニオイ

口臭のおよそ9割は口腔内に原因がある生理的口臭といわれています。生理的口臭は健康な人にみられる口臭で、病気を原因としないものをいいます。

口腔内では代謝によって剥がれた上皮や食べカス、たんぱく質、歯垢などが細菌によって分解されています。細菌の分解作用は、口内状況が悪化するとより活発になることが分かっています。

口内環境が悪くなると、口内の舌苔や歯周ポケットなどに嫌気性菌などが多く発生するようになります。嫌気性菌は酸素のない環境で生活している細菌のことで、体内にも多くのの種類の嫌気性菌が存在しています。嫌気性菌は様々な病気の原因となるといわれている菌です。

嫌気性菌の活動が活発になると、ニオイが発生しやすくなるのです。これは、年齢を重ねると歯茎が痩せ、歯と歯の間に汚れが溜まりやすくなることにも関係しています。そのため口臭のリスクも上昇するのです。

歯周病(歯槽膿漏)や歯肉炎、虫歯などがあると、メチルメルカプタンというガスが発生し、これがニオイの原因になります。メチルメルカプタンはメタンチオールとも呼ばれ、腐ったキャベツのような悪臭ある気体です。

メチルメルカプタンは口臭の原因の中でも上位にランクインされる原因とされています。生理的口臭でつくられる揮発性硫黄化合物(VSC)の一種といわれます。

消化不良などによって食べた物が留まることで腐敗し、ニオイが発生したり、その物質が血液に混ざることで全身をめぐって、呼気に混じって口臭が発生することもあります。これは、油っこい食べ物でなりやすいといわれています。

肝臓病疾患を抱えている場合、アンモニアを分解する働きが低下することで、分解されなかったアンモニアが血液に混ざり、呼気にニオイが混じって口臭が発生することもあります。

魚臭症(トリメチルアミン尿症)は遺伝子異常や肝機能障害や肝機能低下などで引き起こされると考えられています。消化する際に発生するトリメチルアミンを分解する酵素が働かないことで、トリメチルアミンが分解されず、呼気からニオイが発散されて口臭の原因になってしまうのです。

腐敗臭

蓄膿症のある人は、鼻水を排出せずに膿をためこむ傾向があります。そこに虫歯菌が鼻腔内に侵入し、繁殖した場合に膿のような濃い鼻汁がでます。それがニオイの原因になる場合もあります。

酸っぱいニオイ

逆流性食道炎や加齢による胃の筋肉の衰えなどで胃酸がニオイのもとになることもあります。

糖尿病やバセドウ病、拒食症、脱水症があると、ブドウ糖を分解してエネルギー源にできなくなり、その結果、脂肪酸からエネルギーを取り出すことになります。その過程でケトン体が発生し、ニオイのもとになるのです。ケトン体は血液に乗って全身を巡り、呼気に混じって口臭となります。

ドライマウスも酸っぱいニオイのもとになります。ドライマウスは唾液の分泌量が低下していますので、唾液の抗菌作用が働かないことで、雑菌が繁殖しやすくなります。その結果、食べカスなどが分解されてニオイの原因になります。

便臭

便秘症があると、それを改善しようとして乳飲料をよく飲むようになります。乳飲料には揮発性硫化物の素になる含硫アミノ酸が含まれています。この物質がニオイのもとになるのです。

便秘は、腸に便やガスが溜まっている状態でもあります。そのガスが腸から血液の流れに乗って口から出ることがあります。また、血液に乗って全身をめぐることで、呼気に混じり、スカトール臭系、いわゆる便臭のもとになります。

チーズのようなニオイ

膿栓なども原因になります。膿栓はニオイ玉などとも呼ばれているものです。膿栓は扁桃腺横に細菌が繁殖していたり、脂肪酸やリンパ球白血球などがたまることで形成されます。それがニオイの原因になるのです。

舌苔も原因のひとつです。細菌がたんぱく質を分解することでインドール臭系、つまりチーズのようなニオイが発生します。

タバコのニオイ

喫煙習慣のある人も口臭には注意が必要です。タバコを吸うと肺にタールが付着したり、ニコチンが蓄積します。これらの物質が呼気に混じってニオイが発生するのです。

コーヒーのニオイ、コーヒーが原因の口臭

コーヒーを飲む習慣がある人も口臭には注意しましょう。コーヒーを飲むと、コーヒーに含まれている成分が舌に付着します。これがそのままニオイのもとになってしまうことがあります。

コーヒーに混ぜるミルクも口臭になりえるものです。ミルクに含まれているたんぱく質が分解されることでニオイが発生します。

コーヒーに含まれるカフェインも原因になります。カフェインには胃を活発にする働きがあります。そのため、胃酸が多くなり、胃腸の不調などを原因とする口臭につながるのです。

まとめ

口臭のニオイには食生活や生活習慣や病気など様々な原因があり、ニオイの種類もドブのようなニオイや酸っぱいニオイ、チーズのようなニオイなど、様々なものがあります。口臭は健康のバロメータともいわれています。ニオイをチェックして対策に役立てられるようにしていきましょう。

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