健康

2016/11/30

休肝日が無いとアルコール性肝炎になって死の危険がある!

休肝日が無いとアルコール性肝炎になって死の危険がある!

アルコール性肝炎は、飲酒によって肝臓に過度の負担がかかることで引き起こされる症状です。症状を放置しておくと、肝硬変になって命に危険が及ぶことになります。アルコール性肝炎の症状が見られたら、放置することなく治療を受けることが重要となります。

アルコール性肝炎とは?

アルコール性肝炎は、アルコールによって引き起こされる肝障害の一つです。日常的な飲酒を続けると肝臓に大きな負担がかかり、最初に脂肪肝という病気になります。飲酒が続くことで肝臓のアルコール分解処理が追いつかなくなり、肝臓に脂肪がついた状態となるのです。

この脂肪肝の状態のままアルコールの摂取が継続すると、アルコール性肝炎を発症することがあります。アルコール性肝炎になると、肝臓内で慢性的な炎症が継続し、様々な症状が発症することになります。

一般に、日本酒1日5合程度を1週間飲み続けると脂肪肝になり、そのまま継続して飲酒していると、10~20%の割合でアルコール性肝炎を発症させてしまうと言われています。

アルコール性肝炎になったまま飲酒を続けると、アルコール性肝線維症となって、肝細胞の線維化が進行します。症状が悪化すると、最終的には肝硬変になってしまうのです。肝硬変になると、身体の解毒作用を司る肝臓の機能が喪失してしまい、命に危険が及んでしまいます。

このように、アルコールを原因とした様々な肝機能障害のなかでアルコール性肝炎は比較的初期に見られる症状となります。アルコール性肝炎になった場合には、症状を先に進めることなくその段階で治療を目指すことが大切となってくるのです。

アルコール性肝炎の症状

脂肪肝の段階では自覚症状はほとんどありません。しかし、アルコール性肝炎にまで症状が進行してくると、少しずつ自覚症状が現れ始めます。

アルコール性肝炎になると、発熱や腹部の右上に痛みを感じたり、食欲不振や下痢になったりします。黄疸が出て、眼の白目の部分や皮膚が黄色く染まる場合もあります。

肝臓の中には神経が走っておらず、肝臓そのものが痛みを感じることはありません。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、症状の変化に気づきづらいため、少しでも異変を感じたら内科や消化器内科を受診し、検査を受けることが必要となります。

職場などで実施される定期検査も受診するよう心がければ、アルコール性肝炎の早期発見に繋がります。

アルコール性肝炎の原因

アルコール性肝炎の原因はお酒です。飲酒によりアルコールを摂取すると、アルコールは肝臓に送られてアルコールの成分が分解されることになります。

肝臓に送られたアルコールは肝細胞によって毒性の強いアセトアルデヒドに変えられ、酢酸へと酸化されます。最終的に二酸化炭素と水に分解されるようになっています。

アセトアルデヒドは肝細胞にとっても毒性の強い成分です。長時間肝細胞がアルコールの分解作業を行っていると、アセトアルデヒドの毒性により肝細胞が線維化してしまいます。肝細胞が線維化し、硬直化してゆくことで肝臓の機能が徐々に弱まり、アルコール性肝炎を引き起こしてしまいます。

大量の飲酒を続けているとアルコール性肝炎を発症するリスクが高まっていきます。1日の飲酒量がアルコールに換算して60gに達している場合には、いつアルコール性肝炎を発症してもおかしくない状態であるため注意が必要です。60gのアルコールは日本酒なら3合、ビールなら350ml缶で3本に相当する量です。

アルコール性肝炎の治療法

アルコール性肝炎の状態を放置していると、肝硬変にまで症状が進行してしまいます。そこで、アルコール性肝炎の診断を受けたら一刻も早く治療を受けることが必要となります。

治療は内科や消化器内科で実施されることが多くなっています。肝障害専門の病棟を備えた専門の病院も全国各地に設置されています。

アルコール性肝炎に対しては、禁酒が1番の治療法となります。飲酒を控えることで肝臓に負担がかかるのを抑え、肝臓の機能回復を促すのです。

しかし、アルコール性肝炎にまで症状が進行している場合には、禁酒が難しい場合も多くなっています。アルコールをきちんと断てるよう入院によって生活改善の指導やメンタル面の補助を行い、禁酒を促す処置が採られる場合もあります。

アルコール性肝炎の治療には、食事の改善も重要なポイントとなります。患者の食事は高タンパクで、肝臓に過度な負担がかかっている場合が多くなっています。バランスの良い食事を心がけるように指導が行われ、食生活の改善が図られることになります。

さらに、アルコール性肝炎の治療のために薬が投与される場合もあります。特に、アルコールの禁断症状を防ぐために、ジアゼパムという抗不安薬が処方されて精神面の安定が図られることもあるのです。

アルコール性肝炎になるほどまで飲酒を続けている場合には、アルコール依存症が疑われ、アルコール依存症を克服するために精神科や心療内科での治療が必要になることもあります。

アルコール性肝炎の予防

アルコール性肝炎を予防するためにお酒の飲み方を調整することが求められます。休肝日を設け、肝臓を休ませる必要があります。可能なら週に2日、連続して肝臓を休ませることができれば肝炎の進行を抑えることもできるでしょう。

飲酒量を控えることも大切です。1日のアルコール摂取量を男性では20g、女性では10gほどに抑えましょう。過度に飲酒しないように心がけるようにすれば肝臓への負担が減り、アルコール性肝炎の予防に繋がります。

アルコール性肝炎は、アルコール依存症になります。体内にアルコールがないと落ち着かないことや人により暴力に走る方もいるようです。たいていその症状が出た時は、本人に認識がなく、複雑な問題が起こりやすいといわれています。

家族がその時の状態をビデオに録り、冷静な時に本人に見せて心理的に止めさせることもできます。受診は、内科もしくは依存治療科などがあります。

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