健康

2016/11/29

その発熱や血尿、前立腺炎かも!? 知っておきたい予防法

その発熱や血尿、前立腺炎かも!? 知っておきたい予防法

前立腺炎は排尿の際に異常を感じることが多く、違和感や痛みを感じる病気です。尿が濁った色のように感じた場合は早めに泌尿器科への受診をお勧めします。同じような症状でも違う疾患であると判明するケースもあるため、早期発見と適切な治療が大切です。

前立腺炎の症状

・急性前立腺炎

症状の初期では、下腹部に鈍痛があったり、排尿痛、頻尿、残尿感、排尿困難などがあります。こういった症状により、不眠や疲労感などを伴うケースも少なくありません。

進行すると、尿道が前立腺によって圧迫されるようになり、尿が出なくなる排尿障害に至る場合もあります。排尿の終わりに白く濁った色が見られることもあり、血や白血球が混ざっていると考えられます。

ひどい場合は、敗血症に至るケースもあります。急性前立腺炎では、高い熱が出るといったケースが多く見られます。

・慢性前立腺炎

大腸菌などが原因となる細菌性の場合、痛みはそれほど強くないことが多く、膀胱炎、前立腺肥大症、精液に血や膿が混ざるといった症状が見られます。熱が出たとしても微熱ほどです。

非細菌性の場合、痛みを伴うことがあり、下腹部、会陰部、太ももの付け根に現れることが多いです。違和感のような程度から激しい痛みまで個人差が見られます。排尿困難なども見られますが、これらの症状は自然に消失するようなケースもあれば、発症を繰り返すといったケースも見られます。

前立腺炎の原因

・急性前立腺炎

菌の感染による発症が主な原因とされます。大腸菌などのグラム陰性桿菌(かんきん)による感染やクラミジア・淋菌の感染が原因となる場合もあります。尿道から感染する逆行性感染や、血管やリンパ管から感染する経脈管性感染などがあります。

・慢性前立腺炎

細菌性の場合は大腸菌などが原因とされます。非細菌性の場合は、慢性骨盤痛の一種とも考えられていますが、明確にはされていません。様々な原因が重なって発症するとされます。

前立腺の結石や骨盤内のうっ血、尿が逆流する、炎症の繰り返しといったことも原因として考えられます。ストレスなどの心理面に関することや、神経の伝達に何らかの異常が生じていること、骨盤内の筋肉が過度に緊張していることも、原因となる可能性として挙げられます。

前立腺がんとの違いは?

前立腺がんの場合、前立腺の外側に発症することが多く、骨に転移した場合は腰痛が起こる場合があります。排尿困難や残尿感など、前立腺炎に似た症状も見られますが、血尿が見られた場合はいずれにしても泌尿器科をできる限り早めに受診することが大切です。また、精液にも血が混ざることがあります。

前立腺がんは、他のがんよりも比較的に進行が遅いと言われています。がんは、前立腺に近い精嚢(せいのう)に入り込むことが多く、早期に発見された場合の手術では、前立腺だけでなく精嚢も全て摘出することが一般的です。

直腸や膀胱にも注意することが大切です。骨に転移すると痛みが現れ、麻痺したり折れやすくなることも挙げられます。進行すると、手足にも麻痺などが見られるようになります。

細菌の感染によるものではなく、男性ホルモンのバランスが変化することで発症するとも考えられています。 高齢化や食生活の西洋化も影響を及ぼす要因と見なされています。

前立腺炎の治療法

細菌の感染が原因と考えられる場合、抗生剤を内服薬として飲むか、または、点滴によって投与し安静にしておきます。全身に感染し、敗血症を発症する可能性があると判断された場合は入院することが必要となります。

慢性前立腺炎で非細菌性の場合は、鎮痛剤、筋弛緩剤、排尿改善剤、抗不安薬、抗うつ薬といった心身の苦痛を和らげる薬を投与します。抗不安薬にも、筋肉の緊張を緩和させるものもあります。漢方薬も併せて処方されるケースもあります。

症状が長引く場合、前立腺マッサージを行うことで効果が見られる場合もあります。ただし、前立腺マッサージは危険も伴う可能性があるため、専門医の指示に従って行うことが通常です。

排尿困難がひどい場合は、尿道カテーテルを使用して排尿させ、前立腺の安静を保つようにします。前立腺に膿が溜まった袋が発見された場合であれば前立腺を切開し、膿を出す手術を行うケースもあります。

温めることが良いため、直腸から前立腺を温める医療機器を使用することもあります。基本的に温存療法が採用されますが、将来子どもを望まない年齢であれば、痛みが激しい場合には手術を行います。尿道からの内視鏡によるもので、前立腺を削り取る方法となります。

前立腺炎の予防

生活習慣が影響するため、規則正しい食事や睡眠を心がけることが予防へ繋がります。アルコールや刺激物の摂取は控えるようにします。ストレスはなるべく溜め込まないよう、発散させるようにすることが大切です。

精神的なことも影響すると考えられるため、気晴らしや息抜きをするなど、心も休めるようにします。ゆっくりと入浴することで、体を温めることも良いとされます。

自分だけでは対処できない心のつらさを抱えている時は、専門の受診科を訪れる方法もあります。自転車やバイクのような乗り物は、できるだけ避けるようにすると良いです。

また、長時間にわたって座るような作業を行う場合は、意識的に席を立つようにすることも必要です。治療の際には、泌尿器科か前立腺科を受診してください。

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