健康

2016/11/30

痛風の発作がないのに薬を飲み続ける意味はあるの?

痛風の発作がないのに薬を飲み続ける意味はあるの?

痛風と診断され、治療薬を飲み続けているという相談者さん。しかし、痛風の発作はなく、薬を飲みたくないという思いを抱いています。専門家からの意見を聞いてみましょう。

30代男性からの相談:「痛風の症状がないので、薬をやめたいです。」

私は循環器内科で健康診断をして血液検査をしたところ、痛風だと診断をされ、ベンズブロマロンという痛風の薬を毎朝1錠処方されています。
ただ数年来、痛風の薬を飲んでいるものの、痛風の自覚症状は全くなくて会社の上司や同僚で痛風の人が言うような足の先が痛むとか特に身体の一部が痛くなったりもしません。
私はあまり薬を飲みたくないので、勝手に薬を飲むのをやめて病院に行かなくても良いのでしょうか? 教えていただけると幸いです。

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薬を飲んでいるということは、症状が進んでいる証拠

相談者さんの場合、痛風発作はないものの、薬を飲んでいるという状況からは症状がかなり進んでいるということがうかがえます。つまり、いつ発作が出てもおかしくないということです。

痛風はプリン体から尿酸塩が作られ関節などに溜まって結晶化していきます。初期は生活習慣の改善で経過を見ていきますが、尿酸値が高くなると内服が処方されます。処方される状態は、すでに関節などに結晶化している状態なのです。(看護師)
一度溜まった尿酸塩はなかなか減らないといいます。薬を飲んで、それ以上増えないようにしないと悪化するのは確実です。今、発作がでていなくても、発作がいつ起こってもおかしくない状態と思ってください。(看護師)
プリン体の多い食べ物、飲み物を摂ると発作が出やすくなります。ビールを飲んで夜中に発作が起きるという人が多くいます。内服は中断しないで、同時に動物性の脂肪分とお酒の量を減らしてください。適度な運動も大切です。(看護師)

自己判断で薬をやめないこと

医師の指示がないのに薬をやめるのは、治療を放棄するのと同義です。くれぐれも自分の考えで薬をやめたりしないでください。

痛風に限らず、すべての病気に言えることですが、内服治療を自己判断でやめてしまうのは絶対に良くありません。あまり薬を飲 みたくないというお気持ちは理解できますが、自覚症状が無いのは薬を飲んで、コントロールできているからに過ぎません。(看護師)
もし、どうしても薬を飲みたくないのであれば、そのことについて主治医と十分に話し合うべきです。(看護師)

痛風を早期発見できたことはラッキー

痛風発作が出る前に見つけることができたのは、ラッキーなことだと専門家は言います。その幸運を次に活かせるように、しっかりと治療を続けて下さい。

痛風の場合、きちんとした食事療法が守れるようであれば薬の量を減らしたりすることができる可能性もあります。その場合にも、必ず専門家からの正しい栄養指導を受けるべきです。(看護師)
相談者さんの場合、痛風の本当に辛い症状が出る前に健康診断で発見できたことはとてもラッキーなことです。そのことを忘れずに治療をしなければなりません。(看護師)

人間は元来怠惰な生き物だといいます。病気の症状が出なければ、甘く見て薬を飲むのをやめてしまうのです。しかし、それは何の根拠もない行為だということを認識しましょう。痛風は痛みが出なくても痛風です。薬を飲んでいる以上は医師の指示にしっかりと従いましょう。それは痛風に限らずすべての症状にいえることです。

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