体臭

2016/11/29

甘いニオイがしたら身体のSOS! 体臭の種類から原因を探る!

甘いニオイがしたら身体のSOS! 体臭の種類から原因を探る!

体臭が気になって悩んでしまうことはありますか? 甘いニオイや魚のような生臭いニオイがしたら要注意! 病気が潜んでいるかもしれません。体臭の種類とその原因・メカニズムについてまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

甘いニオイ(バナナ、ココナッツ、ミルクなど)

バナナ、ココナッツ、ミルクなどといった甘いにおいがする場合、糖尿病がその原因と考えられています。糖尿病はインスリンの減少によって引き起こされる疾患で、インスリンの作用が効きにくくなるのです。

糖尿病では脂肪組織から遊離脂肪酸の放出が増加し、体脂肪が脂肪酸に、脂肪酸がケトン体に変化してしまいます。そのために甘いニオイがするようになるのです。

ケトン体は、アセト酢酸や3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3物質から作られている物質です。ブドウ糖の代わりに体脂肪がエネルギー源として燃やされた時に、残留物として生じます。

ブドウ糖の代わりに体脂肪が燃焼される場合として考えられるのは、以下のものがあります。

・低炭水化物ダイエットで糖の摂取量を大きく削っている。

・糖代謝をうながすインスリンが不足していたり、正常に機能していない。

・下痢や嘔吐などで体から糖がたくさん失われてしまった時。

甘い匂いはエネルギー不足でも起こることが分かっています。例えば、ダイエットなどで糖分を制限すると、脂肪酸がエネルギー利用されないため、肝臓でケトン体に変わります。

ストレスがあることも原因と考えられています。ストレスで胃腸が弱くなると、アンモニアを分解する能力が低下します。そうすると、汗として排出されたアンモニアが汗と混ざり合って、甘い匂いになるのです。

魚のニオイ

体臭が魚のようなニオイになると、魚臭症(トリメチルアミン尿症)という疾患が原因と考えられます。

この疾患では、レシチンとよばれる脂質がトリメチルアミンになって呼気や汗や尿の中に排泄されるため、魚のようなニオイが出るといわれています。

卵の腐ったようなニオイ

卵の腐ったようなニオイは胃腸障害が原因だといわれています。

胃腸などにトラブルがあると、便秘がちになり、消化不良を起こして消化が上手くいかなくなってしまいます。消化がうまくいかないことで、腸から排出物が上手く排出されずに腸内で発酵してしまい、悪玉菌が増えて腐卵臭が出やすくなるのです。

アンモニア臭

体臭にアンモニアのニオイがある人は腎臓障害が疑われます。

腎臓障害のある人は疲労が溜まったりすると、特に腎臓の機能が低下しやすくなってしまいます。すると処理しきれなくなったアンモニア成分が血中をめぐり、身体の汗腺からアンモニアが排出されるようになるのです。したがって体臭からアンモニア臭がしてしまいます。

カビのような体臭

カビのような体臭がある人は、肝機能障害が原因と考えられています。

肝臓は体に有害な物質を、尿素などの無害な物質に変える解毒作用がある器官です。肝臓の機能が低下すると、毒素を分解フィルターにかけることができなくなってしまいます。

毒素は分解されないことで血液中に蓄積されていき、蓄積された毒素は血液と一緒に体内をめぐり、これが体臭の原因になるのです。

腐敗臭、便臭

便秘になると便が腸の中に長い間溜まった状態になります。すると、腸内で悪臭を放つ有害ガスが発生しやすくなります。

有毒ガスは腸壁から吸収されて血液に中に入り、全身を巡ります。その血液に混ざった有毒ガスが体臭を発生させてしまうのです。

ワキガ、納豆臭い

ワキガや納豆臭い体臭がある人は、皮脂線のアポクリン腺と雑菌が原因だといわれています。

アポクリン腺の汗に含まれる脂質やタンパク質、糖質やアンモニアなどが皮膚表面に存在する常在菌に分解されることでニオイが発生すると考えられています。これは遺伝的な要素なども関連しています。

ポマード、古本のようなカビ臭い(加齢臭)

いわゆる加齢臭と呼ばれるポマードや古本のようなカビ臭があると、老化現象の一つといえます。加齢臭はノネナールやペラルゴン酸などが産出されることが原因となって発生すると考えられています。

飲酒や喫煙、ストレスなどがあると、酸化に対する抑制力が低下してしまい、脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が増加します。結果、体臭成分であるノネナールが産出されてしまいます。

酒臭い

お酒を飲むと、アルコールが肝臓で分解されてアセトアルデヒドが発生します。これが酒臭さの原因です。

まとめ

このように体臭の種類とその原因にはいくつかパターンがあります。

体臭が甘いニオイや魚のような生臭いニオイだったら要注意です。病気が体臭の原因になっているかもしれません。体臭の種類とその原因やメカニズムについてよく知り、自身の健康管理、そしてエチケットにしっかりと役立てましょう。

(監修:看護師)
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