メンタル

2016/11/29

昼間と夜に寝る場合、同じ睡眠時間でも質が良いのはどっち?

昼間と夜に寝る場合、同じ睡眠時間でも質が良いのはどっち?

仕事柄、日中に寝なくてはならない人がいます。日中の睡眠と夜間の睡眠では、どちらの質が高いのでしょうか。そして、日中に寝なければならない時には、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。専門家が答えます。

20代男性からの相談:「昼と夜で睡眠の質は変わるのでしょうか?」

睡眠時間について質問があります。
私はたまに寝る時間がバラバラになってしまい、外が暗い時に寝たり、まだ明るい時に寝たりしてしまっているのですが、昼間に寝るとどうしても疲れが取れないような気がしてしまいます。
人間が本来寝るような夜の時間に7時間寝るのと朝や昼に7時間寝るのとでは同じ睡眠時間でも睡眠の質というものは変わってきてしまうのでしょうか。
できるだけ良い睡眠をしたいと思っていますのでその事について知りたいです。

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睡眠の質を左右するのはメラトニン

睡眠の質に直接的な影響をもたらすのはメラトニンというホルモンです。まずは、メラトニンがどういうものなのかを知っていきましょう。

質の高い睡眠を取るためには、メラトニンというホルモンが必要不可欠で、メラトニンが分泌されることにより、脈拍や血圧、体温が低下していき、脳が眠る状態になっていきます。(医師)
メラトニンが上手く分泌されないと、脳がいつまでも興奮した状態となり、浅い睡眠つまり質の悪い睡眠となり、眠っているのに、疲れが取れません。(医師)
睡眠を促すメラトニンは、光に影響されるホルモンと言われています。基本的には光を落とした場所で眠ることで、より多くのメラトニンが分泌され、心地良い睡眠がとれるといわれています。(看護師)
もし、仕事などで朝や昼間に睡眠をとる必要がある場合には、明かりを落としたく薄暗いお部屋で眠るようにすると睡眠の質は上がると思います。(看護師)

メラトニンは日中に分泌されない

睡眠を司るメラトニンは日中に分泌されることはないといいます。そうした本来の性質が、日中の睡眠の質の低下を招いていると専門家は指摘しています。

睡眠の質を決めるメラトニンは、通常は、夜になると分泌され、日中は分泌されません。ですので、夜に眠るときは、メラトニンが分泌されるので質の高い睡眠を取ることが出来ますが、日中に眠るとメラトニンが分泌されていないために、質の悪い浅い睡眠となってしまいます。メラトニンは日光によって分泌量が減りますので、交代勤務などで、日中に眠らなければいけないときは、遮光カーテンなどで日光をなるべく遮断するようにすることで、多少は睡眠の質を高めることが出来きます。(医師)
もし、交代勤務などが原因ではなく、夜にあまり眠れない時があり、日中に眠っておられる場合は、メラトニンの分泌サイクルが乱れ、体内時計が乱れている可能性がありますので、その場合は、朝起きたら、日光を浴びるようにする。メラトニンの原料であるトリプトファンを多く含む大豆や乳製品、赤身に肉や魚を摂取するようにすると良いと思います。(医師)
起きた後に太陽や明るい光を浴びると、目覚めやすくなるようです。ですが、メラトニンだけでなく、骨や脂肪の代謝を良くしたり、疲れを回復させたりする成長ホルモンは夜中に分泌されるホルモンです。そのため、できれば12時前にはお部屋を暗くして眠り、成長ホルモン・メラトニンをしっかりと分泌させることが良い睡眠につながることになります。(看護師)

人間の進化は緩やかです。生物的な歩みとは裏腹に急速に変化する社会は、人間本来の働きに反しています。人間は夜に眠るものだというのはこれまでの進化の歴史が物語っています。そうした摂理に打ち勝つためには、やはり工夫が必要になってきます。できるだけ自分の身体をだまして眠る時間が夜であるように錯覚させるのがいいでしょう。

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