健康

2016/11/22

睡眠時間が長いと寿命が短くなるのは本当?

睡眠時間が長いと寿命が短くなるのは本当?

睡眠時間が短いと寿命が減るというのは本当なのでしょうか。寿命と睡眠はどれほど密接にかかわっているのでしょうか。専門家にご意見を伺いました。

20代男性からの相談:「睡眠時間は短いと寿命も短くなるというのは本当ですか?」

睡眠は人によって長さが違うと思うのですが、前に睡眠時間が短い人はその分寿命が減っているという事を聞いた事があります。
何でも毎日4時間くらいしか寝ないで仕事などをがんばっているような人は早く死んでしまい、毎日8時間くらいしっかり寝るような人は寿命が長いと聞きました。
私は現在8時間ぐらい寝てしまっているのですが、できたらもっと睡眠時間を短くして時間を有効に使いたいと考えているのですが、寿命が減ってしまうのならしたくありません。この話は本当なのでしょうか。

睡眠でいかに身体を回復させているかがポイント

睡眠は身体が機能を維持するために必要なものです。身体を回復させ、休めることができるかどうかによって寿命への影響も変わってくるでしょう。

睡眠と寿命の関係についてですが、6.5~7.5時間の睡眠時間が最も理想的で寿命が長くなると言われており、これよりも長いとレム睡眠という体は休んでいるのに脳は活発に動いでいる睡眠が多くなり、交感神経が不安定に働き、血圧変動が激しくなって、狭心症や心筋梗塞を起こしやすくなる危険性が増すと言われています。(医師)
睡眠時間が短く、睡眠不足を自覚する状態では、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなったり、生活習慣病にかかりやすくなると言われています。(医師)
無理をして睡眠時間を短くすることを何年も続けていると、寿命が短くなるともいわれていますが、あくまでも平均。その人に必要な休息・睡眠時間は、お仕事の内容や夜勤の有無、年齢、熟睡感、病気の有無などによっても変わってきます。あなたのように8時しっかり寝ないと心身の活動性が保てない方もいますし、5時間程度でもフルパワーで活動できる方もいます。大切なのは、あなたにとっての心と体の疲れが回復できる睡眠時間が何時間かということだと思います。(看護師)

日中の状態に応じて睡眠時間を調整しよう

人によってどれくらい眠ったかが日中の活動にどのような影響を及ぼすかは人によって異なります。ですから、自分に合った睡眠時間を見つけることが大切になってきます。

睡眠は短すぎても長すぎても、健康に悪影響を及ぼすわけですが、ただ、これは、何百万人の方を対象に調査した結果であって、必ず6.5~7.5時間の睡眠を取らなければいけないということではありません。そもそも睡眠時間には個人差があり、短くて十分な方もおられれば、長く必要な方もおられます。(医師)
私事ですが、以前は5時間程度の睡眠時間で何年も過ごしていましたが、今は7時間は眠らないと体調がよくありません。そのため、逆に効率的に起きている時間のスケジュール管理を行うようにしています。(看護師)
日中に眠気が起こらず、活動できる状態が最も理想的な睡眠時間と言われていますので、相談者様が今の8時間睡眠より睡眠時間を減らして、日中に眠気が起こらず、今まで通りの活動が出来るのであれば、睡眠時間を減らされても問題ないかと思います。(医師)

睡眠時間にこだわるのはやめよう

何時間眠ればいいという方程式は存在しません。自分に合った睡眠時間がどれくらいなのかは、これまでの生活で何となくつかんでいる部分もあるのではないでしょうか。

誰にでも平等に24時間はあります。時間管理が上手な人は、集中力を維持して、短時間でも成果を出している方もいます。8時間から7時間に睡眠時間を減らしても、頭がぼーっとするなら本末転倒ですよね。(看護師)
睡眠時間にこだわるより前に、残りの16時間を見直して、時間が有効に使われているのかを点検してみてはいかがでしょうか。やりたいことができる時間が見つかるかも知れません。(看護師)

「健康には○○がいい」など「○○をすればよくなる」という話題があくまで一例であることをしっかりと認識しましょう。特に寿命は一元的に語れるものではありません。一元的に語れるものであれば、人生があとどれくらいなのかは明らかになってしまうでしょう。物事を画一的に見るよりも、柔軟な思考を持っていることは豊かな人生に繋がっていきます。それは、人生の長さではなく質に関わってくる問題です。

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