健康

2016/11/21

歯の専門家が答えるさし歯とインプラントの違い

歯の専門家が答えるさし歯とインプラントの違い

10年間つけているさし歯が黒ずんできたことで、インプラントも考えているという相談者さんですが、差し歯のママがいいのかインプラントのままか、どちらがいいのでしょうか。専門家によれば、2つの治療の使い分けは明確な違いがあるようです。

20代男性からの相談:「替えるならさし歯かインプラントか、どっちでしょうか?」

私は、高校時代に野球をやっていて歯を折ってしまい、現在さし歯をつけています。
さし歯をつけてから10年近く経っており若干さし歯の根元が黒ずんできました。
また、さし歯の隙間にカスが溜まりやすいので、新しいさし歯にするか、インプラントにするかで悩んでいます。
以前、通っていた歯医者さんにいずれ黒ずんでくるから大人になったら高い歯と交換した方がいいかもと言われていたのでそろそろ治すときかなと思って相談しました。

神経を除くと歯は黒っぽく見える

相談者さんの歯科医師の治療方針について専門家が分析してくれました。

以前その歯の処置をした歯科医師が「いずれ黒ずんでくる」とおっしゃったのは、「歯の状態が悪くなる」という意味ではないでしょう。大人になるまでに今よりも歯肉の位置が下がって歯の根元がだんだん見えてくるので、大人になって歯肉の位置が安定したら、それに合わせて処置しなおすといいでしょうね、ということだったのだと思います。(歯科医)
通常、神経を取った歯の根は、健全な歯の根にくらべると黒っぽく見えます。折れたということですので、神経をとって処置してあると思われます。(歯科医)
「高い歯に交換したほうがいいかも」とおっしゃっているので、歯根の状態がとても良く、将来的にも費用をかけて処置する価値のある歯だと判断しておられたと推測できます。(歯科医)

さし歯は歯根が残っている時に用いられる

さし歯を使うのは、歯の根がしっかりと残っている時です。このことが、インプラント治療に関するヒントを与えてくれます。

さし歯と言うのは、自分の歯の根っこがしっかりと残っている状態です。この状態からの再治療は基本的には被せ物を新しくすることです。(歯科衛生士)
さし歯の根元が黒ずんでいるということですので、おそらく健康保険での金属を使用した土台に、金属の裏打ちをした樹脂製の被せ物をされているのだと思います。(歯科衛生士)

インプラントは今のところ必要はなさそう

インプラント治療は歯の根がなくなってしまったときに行われます。ですから、現状では別の治療法がs適切だと考えられるそうです。

隙間にカスが溜まるという状態は被せ物を交換することで改善することができるのではないでしょうか。神経を取ってしまっている歯であっても、歯根とその周囲の状態が健全であれば、圧倒的にインプラントより優れています。(歯科医)
インプラントは、歯根までなくなってしまっている、もしくは駄目になってしまっている状態に選択される欠損治療法です。そのため、相談者さんの場合には、新しい被せ物を行うことが良いでしょう。(歯科衛生士)
見た目にも気になる部分ですので、可能であれば実費でオールセラミック治療を受けられることをお勧めします。仮に、健康保険で再治療を行った場合、また数年で同じように黒ずみや変色が気になってきてしまうと考えられます。(歯科衛生士)

さし歯とインプラントでは根本的に使うシーンが違ってきます。その治療方針は歯科医師としっかり相談を重ねていきましょう。専門家の見立てでは、相談者さんはインプラント治療の必要はないとのことですので、参考にしてみるといいかもしれません。

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