薄毛

2016/11/16

タバコを吸うことで薄毛になる? ハゲとタバコの関係

タバコを吸うことで薄毛になる? ハゲとタバコの関係

タバコは一度吸い始めるとなかなか止めることができない依存性の高いものです。しかし、吸い続けることで健康を害するだけでなく、薄毛(ハゲ)が進行するという恐れもあります。タバコと薄毛の関係を正しく理解すると、いかにタバコが薄毛を助長するのかが分かるでしょう。

喫煙で身体に有害物質が蓄積する

タバコを吸わない人と比べて、喫煙者は体内に蓄積される有害物質の量が非常に多くなることが分かっています。
これはタバコに含まれるニコチンやタールなどが煙を通じて体内に取り込まれるためで、タバコを吸わない人の近くで煙を発生させるだけでも受動喫煙の可能性が高くなります。
そのため、注意が必要だといわれるほど危険なものだと言えます。

ニコチンには依存性がありますので、吸えば吸うほどタバコを止められなくなります。
ニコチンは依存性があるだけでなく体内のビタミンCなどを破壊してしまうという問題もあるため、それが原因となり薄毛が進行してしまうことになるのです。

タールに関しては薄毛とは直接関係ありませんが、発がん性が高く健康を害するため、それが関係して薄毛の進行に拍車をかけることも考えられます。

一酸化炭素などもタバコには含まれますので、1本吸うだけでも健康被害が甚大なものとなるのは否定できません。

喫煙で血行不良になり、頭皮に栄養が届きにくくなる

喫煙を行うことで体内の血管が収縮してしまい、血行不良に陥りやすくなります。

これもタバコに含まれるニコチンによる影響が大きく、ニコチン体内に取り込むことで末梢血管が収縮しやすくなるため、栄養を運んでいる血液が隅々まで行き渡らなくなります。

髪の毛が生えている頭皮には網目のように血管がありますが、その血管を通じて髪の毛の成長と維持に必要な栄養を運んでいるのです。
その末梢血管が収縮してしまうとその栄養素を運ぶことが出来なくなりますので、栄養不足の状態が頭皮で起こりやすくなり、抜け毛が増えて薄毛が進行することになります。

喫煙で男性ホルモンが増加する

抜け毛による薄毛には男性ホルモンが関わっていますが、喫煙者はタバコを吸わない人よりも男性ホルモンが増加する傾向にあります。

男性の抜け毛の中でもAGAの原因となるのが男性ホルモンと5αリアクターゼという酵素が結びつき、ジヒドロテストステロンと呼ばれるホルモンが増えることになるのですが、もともとの男性ホルモンが多くなければ5αリアクターゼとの結びつきも少なくなるため抜け毛が増えることもありません。

しかし、タバコを吸うことで男性ホルモンが通常よりも多く体内で分泌されるため、必然的に薄毛になる可能性を高めてしまうことになります。

特にAGAの原因となる5αリアクターゼは遺伝的に多い少ないが決まっていますので、家系に薄毛の人が多い場合はタバコを吸うと薄毛の可能性が飛躍的にアップしてしまう恐れがあります。

喫煙でビタミンが不足する

体を健康な状態に保つためにも、髪の毛を良い状態に維持するためにも、ビタミン摂取はとても重要です。
しかし、このビタミンはタバコを吸うことで破壊されてしまいます。

タバコによって破壊されてしまうビタミンにはビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどがあります。
ビタミンCが不足することで正しく栄養を吸収できなくなりますし、ビタミンEが不足すると免疫力が低下するとともに血行不良を引き起こしやすくなります。
また、育毛に必要な酸素も頭皮に届かなくなるのです。

ビタミンAやビタミンBが破壊されてしまうと視力障害や肌荒れなども起きやすくなるため、ビタミン不足になることにより様々な悪影響が体に起きてしまうでしょう。

もちろん、薄毛にも多大な影響を与えることになり、血行不良による血流悪化や栄養吸収を阻害されることで髪の毛の健康状態を維持できなくなります。
さらに、免疫力低下により体のバリア機能が低下しますので、頭皮の状態も悪化することになります。

すると、外部の刺激などにも弱くなりそれが抜け毛を引き起こすキッカケにもなるのです。

喫煙で悪玉コレステロールが増加

体にとって悪玉コレステロールを減らすことはとても重要ですが、タバコを吸うことでこの悪玉コレステロールの量も増加することになります。
悪玉コレステロールが増加することにより血流の悪化を招きますし、血液を送るための血管自体を劣化させ動脈硬化などの病気を発症しやすくなるのです。

タバコに含まれているニコチンには血液中の悪玉コレステロールを増やすことになる中性脂肪合成促進効果があるため、タバコを吸う数が多ければ多いほど悪玉コレステロールが増加することになります。
タバコを吸い続ければそれだけ中性脂肪の合成が活発化しますので、体にとっても髪の毛にとっても悪い環境から抜け出せません。

禁煙によるストレス増加

タバコを吸っている人が急に禁煙をした場合、必ず起きるのがイライラによるストレスの増加です。
タバコに含まれるニコチンには依存性がありますので、タバコを吸わないことにより吸いたいと言う衝動と、それを抑えるための我慢によるストレスが増大しやすくなります。

禁煙によるストレスは、タバコを吸い続けた期間が長い人や、ヘビースモーカーのように1日に吸う本数が多い人ほど高くなる傾向にありますので、長年の喫煙習慣をいきなり止めることはかなりストレスが溜まります。

ストレスが増えることによって体内のホルモンバランスが乱れやすくなりますし、血流の流れなどにも影響を与えることになりますので、喫煙しても抜け毛が増え薄毛になりやすい状態が続きます。

いざ禁煙をしてもストレスによる薄毛進行の可能性もありますので、自分だけの力で禁煙をすることもなかなか難しいことだと言えるでしょう。

ストレスなく禁煙を成功させるために

せっかく禁煙したのにそれが薄毛に拍車をかけてしまうのでは意味がありません。
そのためストレスを感じないように禁煙を行うことが重要になります。
ストレスを最小限に抑えて禁煙を行うのであれば、やはり専門の禁煙外来の力に頼るほうが良いでしょう。

禁煙外来では長期スパンで禁煙治療を行うことが出来ますし、保険適用での治療が可能なため、さほど費用を負担することもありません。

禁煙に成功すれば薄毛の危険性も下がりますので、薄毛と喫煙の関係性を正しく理解して禁煙外来を利用することが最もストレスの無い禁煙成功に繋がる方法となるでしょう。

(監修:看護師)
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