健康

2016/11/14

血尿の症状が出たら尿路結石を疑え! ストレス解消で再発防止

血尿の症状が出たら尿路結石を疑え! ストレス解消で再発防止

尿路結石という言葉を聞いたことがありますか? どちらかというと尿管結石の方がよく聞く言葉ではないでしょうか。今回は、尿路結石と尿管結石との違いから始まり、症状、原因、治療法、予防法についてまとめました。

自分は関係ないと思っていても痛みは突如襲ってきます。
尿路結石にならないために何に気を付ければいいのか見てみましょう。

尿路結石とは?

尿路結石は尿路に石ができる病気です。
尿路結石は、結石のある場所によって、腎結石、膀胱結石、尿道結石、尿管結石などと個別に呼ばれます。
そして、それらの症状をまとめて尿路結石と呼びます。

尿路結石と尿管結石の違いは?

尿路とは腎臓内部から排尿口まですべてを指します。
「尿路結石」は、「尿管結石」「腎臓結石」「膀胱結石」「尿道結石」の4つの総称です。
そのため、「尿管結石」は「尿路結石」の一種ということになります。

尿路結石の症状

症状は、結石の場所や大きさによって違います。
まったく自覚症状がないこともあり、沈黙の石と呼ばれます。
できた結石の大きさが尿管よりも小さい場合は、自然に尿管台を移動して排尿とともに排出されるため、痛みが発生しません。

しかし、結石の大きさが尿管と同等か、それより大きくなった場合には「疝痛発作」といって腰~脇腹辺りに激しい痛みが出ることがあります。
尿は濁って、血尿になります。

尿路結石の原因

尿路結石ができる原因には、遺伝、体質、年齢、ストレス、欧米型の食生活などさまざまな要素が関係していると言われています。
これらの要素が複雑に絡み合って発症する多因子疾患のため、尿路結石が発生するメカニズムはとても複雑で、原因はまだ完全には解明されていません。

尿路結石の治療法

尿路結石があっても、尿の流れに問題がなく、痛みもない場合は経過観察となるケースもあります。
また、痛みがあっても、結石の長径が5mm以下の場合は、自然排出される可能性が高く、手術をしないことが多いです。
したがって、手術が行われるのは、結石が自然に排出されず、閉塞や感染によって腎機能に障害がある場合です。

尿路結石の手術は体外衝撃波砕石術という、結石に衝撃波エネルギーを照射して砕いて、尿中に排出させるといものが主流でした。
最近は機器の改良によって、副作用や痛みも少なく、入院せずに手術を受けて帰れるようになりました。
しかし、患者への負担が軽減された反面、結石を砕く効率が低下しています。

それにともなって、内視鏡を使ったレーザー手術が普及してきました。
経尿道的腎尿管砕石術という治療法で、尿の流れと逆向きに内視鏡を入れて、結石を取ったり、レーザーで砕いたりします。

尿管を通らないほど大きい結石の場合は、皮膚から腎臓の方に内視鏡を入れて、結石を採取する経皮的腎砕石術という治療が行われます。
薬で治療できる結石もいくつかはありますが、ほとんどの結石は薬でとけないため、先に挙げたような治療が必要となります。

尿路結石の予防法

尿路結石はメタボリックシンドロームの危険因子として注目されています。
食べ過ぎや飲みすぎ、夜型の食生活は尿路結石の要因でもあります。
尿路結石を予防するために、食生活に気を付けることが大切です。

まず、食事は栄養のバランスに気を付けて、お酒の量もほどほどにするようにしましょう。
肉や魚等の動物性たんぱく質には、硫黄や窒素が含まれています。
これらが分解されると酸ができますが、その酸を排出できるのは腎臓だけです。
腎臓から酸を排出すると、尿が酸性になって結石ができやすくなります。

肉や魚ばかり食べずに、お酒の量もほどほどにしましょう。
他にも、寝る前の飲食を控える、塩分の取りすぎに注意する、水分をしっかりとることなどが大切です。

また、ストレスが尿路結石に影響を与えている場合もあるので、ストレスのない生活をこころがけましょう。

尿路結石は治療しても再発を繰り返す人もいます。
結石の原因はカルシウム含有結石が多く、再発した約半数の人からカルシウムや尿酸の代謝障害が見つかります。
再発する場合は、原因になっている病気を調べて治療したり、結石の成分を調べることが必要です。

(監修:看護師)
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