健康

2016/11/10

金玉が痛い! それって睾丸炎かも? 知っておきたい感染経路

金玉が痛い! それって睾丸炎かも? 知っておきたい感染経路

金玉が痛む場合、外傷によって痛む場合や腫れ、睾丸捻転、睾丸炎、副睾丸炎、前立腺炎などの病気の可能性もあります。症状や原因などによって治療法は変わってきます。

金玉が痛いと言って最初に思い浮かべるのは、睾丸炎かもしれません。今回は睾丸炎について紹介したいと思います。

睾丸炎とは?

睾丸炎とは、睾丸に炎症が起きることで発症する病気です。
睾丸炎は精巣炎と呼ばれる場合もあります。

睾丸炎は、2つある睾丸のうち片方だけに発症するのが通常です。
しかし、稀に両方の睾丸で発症する場合があり、2つの睾丸で同時に発症した場合には精巣の機能が損なわれて無精子症となってしまう可能性があります。

無精子症になると、男性側の不妊原因となってしまうため注意が必要となります。
なお、睾丸炎に似た病気に副睾丸炎があります。
副睾丸炎は、睾丸の隣にある副睾丸に炎症が発生するものですが、睾丸炎とは異なる病気となっています。

睾丸炎には急性のものと慢性のものがあり、症状や原因が異なっています。
適切に対処するためには、急性のものと慢性のものの区別を正しく認識することが重要です。

睾丸炎の症状

・急性睾丸炎
急性睾丸炎になると、陰嚢が赤く腫れて強い痛みを感じるようになります。
高熱が出てくるのも急性睾丸炎の特徴です。
さらに、全身がだるくなって上手く活動できなくなることもありますが、排尿に関する症状は発生しません。

・慢性睾丸炎
慢性睾丸炎は急性睾丸炎とは違い、痛みが伴わないのが特徴です。
さらに、陰嚢も赤く腫れることはありません。
しかし、陰嚢が少しずつ腫れて大きくなってきます。

慢性睾丸炎については患者本人がなかなか気づかず、治療の開始が遅れた場合には陰嚢の切除が必要となる場合もあります。
少しでも陰嚢に異常を感じたら、医療機関の受診が求められます。

睾丸炎の原因

急性睾丸炎の最も大きな原因はおたふく風邪です。
おたふく風邪はムンプスウイルスに感染することで発症する感染症ですが、急性睾丸炎はおたふく風邪の代表的な合併症となっています。

肺結核の原因菌である結核菌が尿などを経由して睾丸に到達すると、慢性睾丸炎を引き起こす場合があります。
結核性の慢性睾丸炎は、膀胱や前立腺、副睾丸などの結核にあわせて発症することが多くなっています。

さらに、細菌が外部から体内に入り込むと急性睾丸炎が引き起こされる場合もあります。
淋菌やクラミジアなど性病の原因となる感染菌が尿道を通って体内に入り込むと、まず睾丸にある副睾丸が感染します。
その感染が睾丸にまで及んで、急性の睾丸炎を発症さてしまうのです。

また、事故などで陰嚢を強く打った場合など、睾丸が損傷することにより睾丸炎を発症する場合もあります。

睾丸炎の治療法

睾丸炎の検査は触診で行われることが多くなっています。
触診で睾丸の位置や腫れの程度、痛みの有無を確認し、必要に応じて超音波検査などが実施されます。
検査の結果、睾丸炎と診断されると治療が実施されることになります。

おたふく風邪を原因とした急性睾丸炎に対しては、対症療法で治療が行われます。
保冷剤などを用いて陰嚢を冷やして症状が緩和するのを待ちながら、自然治癒を目指します。

おたふく風邪以外のウイルスや性病の原因菌に対しては、抗生物質の投与により原因菌の排除を図るとともに、患部を冷やすことで治療が行われます。

結核菌を原因とした慢性睾丸炎に対しても、抗結核薬を使用した結核の治療が行われるのが原則です。
しかし、症状が進行している場合には、睾丸の切除が行われる場合もあります。

睾丸炎の予防法

睾丸炎は他の病気を原因に発症することが多く、他の病気に掛からないように心がければ睾丸炎の予防につながります。

急性睾丸炎を予防するためには、おたふく風邪対策が有効です。
おたふく風邪のワクチンを打ち、おたふく風邪に掛かった子どもには近寄らないように心がけることが求められます。

さらに、結核などの感染症を防ぐために、暴飲暴食を避けてバランスの取れた食生活を送り、適度な運動を実施することも大切です。

性病を原因とした睾丸炎の予防のためには、性行為の際にコンドームを適切に装着するよう心がけることも必要となります。

(監修:看護師)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加