メンタル

2016/11/13

人はなぜ「死」を選ぶのか…生きる道を選ぶために出来ること

人はなぜ「死」を選ぶのか…生きる道を選ぶために出来ること

死にたいと思ったことはありますか? 人はこの世に生まれ落ちてなぜ死にたいと思ってしまうのでしょうか。死の捉え方、そして、友人が死にたいと口にした時に何ができるのかを考えていきましょう。

30代男性からの相談:「なぜ人は死にたいと思うのでしょうか?」

うつ病で死にたいと思う時があります。また同じうつ病の友達にも死にたいと私に言ってくる人がいます。
人は何故死にたいと思ってしまうのでしょうか? また自分には価値がないとか、生きていても仕方がない。死にたいと言っている人にはどのような言葉をかけてあげたら良いのか教えてください。
私自身、ふと死にたいと思う時がありますし、うつ病の友達も急に死にたいと私に言ってくる時があって、うつ病の患者と言うのもなかなか辛いんだなぁと思います。

死は全てを飲み込む「解放区」

死が絶対的であることを私たちは知っています。だからこそ、究極の逃げ場として考えてしまうのだと専門家は指摘します。

生きる事は、もちろん、楽しいこともありますが、いつも楽しいばかりではなく、思うようにいかないがあったり、嫌なことがあったりと、苦痛を感じるような体験もし、それらを乗り越えていくことです。(医師)
苦痛を感じることは、どんな人でも嫌で、できれば感じたくないことで、苦痛から逃れたいと思ってしまうものです。この苦痛から逃れる究極の方法が「死」となります。(医師)
「死」は、この世の全てから自分を解放してくれます。ですので、うつ病などで、物事を悲観的にしか捉えることが出来なくなってしまうと、全てが闇の中、解決策などないように思ってしまいますので、耐えがたい苦痛に襲われることになり、そんな苦痛から逃れたい一心で「死」を考え「死にたい」と思ってしまうのです。(医師)

ただそばにいて普通に話すこと、それが今できる全て

うつ状態の人にかけてはいけない言葉はご存知でしょう。なにかアクションを促す言葉ではなく、日常のごく普通の会話を交わしましょう。そして、そばにいること。それが専門家からのアドバイスでした。

うつ状態の方に「頑張れ」「負けるな」など励ましの言葉は、逆効果になってしまう傾向にあります。これまで、頑張ってきた結果がうつとういう形になっていると思われてしまいます。(看護師)
うつ病が進行すると死にたい感覚に襲われるのは、様々な対策をしてきたのに何をしても悪いことしか起きない現実に嫌気をさし現実から離れられる最終手段(負担や嫌な事がなくなる)だからだと言われる方が多いです。(看護師)
このような状態の時に、何かをするように仕向けても行動させる事は難しいです。薬物治療もいいかもしれませんが、まずは、親しい方が側にいてあげ、話しを聞いてあげ、生活する上で手助けすることが大切になります。(看護師)
この際に一度関わったら途中で離れない事が大切です。話しをすることは、心の重みを取り除く最初の手段になります。(看護師)

物事に詰まった時、生か死かという2択だけになってしまう人もいます。耐え続けることが苦痛に感じてしまうからです。しかし、そばでただ見守ってくれる人がいれば少しは心の負担も軽くなるかもしれません。人は心を共有する生き物です。その共有感が苦痛を和らげるのです。

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