メンタル

2016/11/12

頑張った後に訪れる無気力…それはうつ病とは違うもの

頑張った後に訪れる無気力…それはうつ病とは違うもの

1ヵ月に200時間の残業。そこから相談者さんの精神状態は変わったといいます。それまで好きだったことが一切楽しめなくなったのです。これははたしてうつ病なのでしょうか?

30代男性からの相談:「趣味が楽しめず、頭がボーっとして何も手につきません。」

1ヵ月の出張の際に休みなく働き、ひと月で残業が200時間を超えました。
その出張から帰ってきてから、頭が常に頭がぼーっとして何に対しても集中できなくなりました。
最近は趣味としているランニングをしても何一つ楽しくなく、疲労と苦痛しかありません。以前好きだったことに対して興味が持てなくなったというのは、うつの初期症状だと聞いたことがあります。
食欲はありますし、眠ることもできます。私はうつ病なのでしょうか。もしうつ病ならどうすればいいでしょうか?

うつ病の可能性も考えられるが…

最近もニュースになったように、過重労働によってうつ病が引き起こされるケースは多々あります。今回のケースでは、確かにうつ病の可能性も考えられますが、うつ病には他にもそう診断される基準があります。

今まで楽しめたことが楽しめなくなったり、何に対しても興味がわかず、無気力的である状態は、うつ状態の際に認められる症状の一つです。(医師)
1ヵ月間休みなしでの勤務、そして200時間を超える残業勤務の後、このような症状が出始めたとのことですが、症状と症状を引き起こした原因を考えると、過重労働によるうつ病を疑います。(医師)
うつ病でよく認められる食欲がなかったり、夜眠れないといった症状がないようですので、うつ病ではなく、疲労蓄積による一過性の心身疲弊状態かもしれません。(医師)

燃え尽き症候群で楽しみが消え去る

専門家によると、相談者さんはうつ病というよりも燃え尽き症候群の可能性が高いとのことです。燃え尽き症候群とは、頑張り続けた後に全くの無気力になってしまうことを言います。

これは、燃え尽き症候群と言われているものだと思われます。非常に没頭したことが突然なくなるのでこの気持ちをどこに向けていいかわからず目標がないためにやる気が起きなくなる症状の一つだと思われます。(看護師)
もともと、人間は追い込まれた状況でしか活動しないようにできていると言われており、目標がなくなると怠惰な生活を送るようになります。(看護師)
燃え尽き症候群の場合は、積極的に休む事が必要です。その時に、何が幸せなことだったか、楽しい事だったのかなぜやらないといけないのかを見つめ直すと頭の整理がなされていき、基本に戻るようになると言われています。(看護師)

ゆっくりと時間をかけて回復していこう

こうした相談者さんの状況は一朝一夕で治るものではありません。焦らずに時間をかけて対処していくのが望ましいでしょう。

1日2日で治るものではありません。ゆっくりとした生活を送れるようにするといいかもしれませんが、現実では難しい事が多いです。この場合は、一人でリラックスできる環境を毎日数分でもいいので作れるといいです。(看護師)
いずれにしましても、自覚しておられる症状が回復の兆しなく、2週間以上続くようであれば、精神科もしくは心療内科を受診され相談されるのが良いかと思います。(医師)

第一に考慮しなければならないのは、休みなく働かなければならない労働環境です。今後もこのようなことが続く場合は、職場での環境を改善することも視野に入れておきましょう。そして、現在の無気力状態はうつ病でない可能性もあります。ただ、現状がきっかけとなってうつ病に発展するという恐れも否定できません。まずはゆっくりと心を休めましょう。

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