健康

2016/11/09

おしっこが思うように出ない! 再発する尿道狭窄症の対策とは?

おしっこが思うように出ない! 再発する尿道狭窄症の対策とは?

「おしっこが思うように出ない」と感じうことはありませんか? それはもしかすると、尿道狭窄症かもしれません。尿道狭窄症の治療を一度したからと言って再発しないとも限りません。そんな尿道狭窄症について、ご紹介します。

尿道狭窄症とは?

尿道狭窄症とは、膀胱から伸びる尿の通り道である尿道が細くなることによって排尿が困難になる病気です。
尿道障害は男性が多くかかる病気です。

尿道狭窄症には先天性のものと後天性のものがあり、いずれのものも自然治癒する病気ではないため症状が表れたら泌尿器科を受診し、治療を受ける必要性があります。

尿道狭窄症の症状

先天性尿路狭窄症になると、尿道が狭くなって尿の流れに異常が生じ、尿が尿道から膀胱へ逆流するようになり細菌が膀胱へ侵入します。
その結果、膀胱炎が起こりやすくなります。

尿がきちんと流れなくなるため尿の回数が多くなり、夜の睡眠中に排尿のために目覚めるようになったり、昼間に意図せず尿を漏らしてしまったりすることもあります。

後天性尿道狭窄症になると、排尿の際に勢いがなくなり、尿が少量ずつしか出なくなります。
また、排尿に時間を要するようになり、力を入れないと尿が出なくなることも後天性尿道狭窄症の典型的な症状です。

さらに、排尿が多くなり、きちんと排尿できないために絶えず残尿感を覚えるようにもなります。

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尿道狭窄症の原因

尿道狭窄症になる原因は、先天性の場合と後天性の場合で異なります。
先天性尿道狭窄症の原因は、胎児として母親の胎内に居る際に尿生殖膜という部位がきちんと分離しなかったことにあります。

この尿生殖膜という部位は尿道近くにあるもので、通常では妊娠7週目になると、尿道が尿生殖膜を貫いて穴が開きます。
しかし、何らかの原因で尿生殖膜がきちんと破れなかった場合には尿道を圧迫されて先天性の尿道狭窄症を発生させてしまうのです。

後天性尿道狭窄症の主な原因は事故です。
自動車事故などにより衝撃を受け骨盤が骨折したりすると、その外圧が尿道にまで達し、尿道が傷ついたり断裂したりします。
その治療過程で尿道粘膜に傷が生まれ、その傷跡が尿道を圧迫して狭窄を引き起こすのです。

さらに、感染症を原因として後天性の尿道狭窄症になる場合もあります。
淋病などに感染して尿道炎にかかると、尿道壁が収縮して尿道が狭くなり、尿道狭窄症を発症させてしまうのです。

尿道狭窄症の治療法

尿道狭窄症の治療は泌尿器科で行われます。
尿道が狭くなる狭窄は薬で改善しないため、尿道狭窄症は外科処置により治療が図られます。

尿道の狭窄が1cm未満の小さなものである場合、尿道を拡張する処置が実施されます。
尿道に小さなバルーンを入れたり、ブジーという金属製の装置を入れたりして、尿道を広げる処置がとられるのです。

また、狭窄が1cm以上の場合には手術によって治療が行われます。
症状が軽度な場合には、内視鏡を用いて狭窄部分を切開します。
症状が重度の場合には、尿道をいったん外部に切り開き、狭窄部分を切り落として尿道の再建手術が施されます。

なお、再発が予想される場合位は狭窄が小さな場合でも、手術によって尿道再建が行われる場合があります。

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尿道狭窄症の予防法

尿道狭窄症になると、膀胱内に尿が残った状態になるため尿路感染症や尿路結石などの病気を併発する場合があります。
そこで、尿道狭窄症にならないように予防することが重要です。

性的接触の際にコンドームを着用すれば性感染症を予防でき、淋病を原因とした後天性尿道狭窄症を防げるようになります。
また、交通事故等で下腹部を負傷しないように心がけることで、外傷を原因とする尿道狭窄症の発症を予防できます。

しかし、それ以外の原因については残念ながら有効な予防法は確立されていません。

そこで、尿道狭窄症については、初期症状が表れたら早期に泌尿器科を受診し、深刻な合併症を引き起こす前に治療を受けることが求められます。

特に、尿道狭窄症は再発率が高い病気であるため、少しでも兆候を感じたら症状が悪化する前に泌尿器科を訪れ、早期に受診することが重要となります。

(監修:看護師)
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