健康

2016/11/02

処方薬と市販薬を併用すると危険な「薬の相互作用」とは

処方薬と市販薬を併用すると危険な「薬の相互作用」とは

年齢を重ねるごとに薬を飲む機会が増えていくこともあるでしょう。そんな時に気になるのは、複数の薬を同時に飲んでも問題がないのかということ。早速専門家の意見をお聞ききしました。

30代男性からの相談:「一度にたくさんの種類の薬を飲むと効き目が落ちるのですか?」

私は現在医師から処方されているたくさんの薬を服用しております。
高血圧のための降圧剤、尿酸値をさげる薬、精神安定剤、就寝前は睡眠薬です。
私の周りにもたくさんの種類の薬を飲む人がいて、その人は毎食後5錠以上の薬を一度に服用していています。
そこで質問なのですが、一度にたくさん薬を服用しても薬の効き具合が落ちるのでないかと思ったりもするのですが、そんなことはないのでしょうか? 素人的な質問ですいません。アドバイスお願いします。

医師に処方された薬は問題ないが、市販薬には注意

専門家によれば、病院でもらう薬については特に気にすることはないとのこと。ですが、自分で選んで買う市販薬には注意が必要だといいます。

たくさんの薬を飲んでいると、相談者さんのようにそれぞれの薬の効き目があるのかどうか不安になってしまうことがあると思います。薬を飲まずに自然に治る病気であれば、自然治癒がいいですが、薬に頼らなくてはいけないこともあります。(看護師)
薬にはたくさんの種類があり、それぞれに作用と副作用があることは薬を貰う時には、説明を受けます。また、薬にも一緒に飲んでもいいものとそうでないものがあります。これらを踏まえたうえで医師が処方する薬は、患者さんの状態を診て必要な薬を処方しています。(看護師)
医師から処方された薬であれば一度にたくさんであっても効き目が落ちることはありません。ですが、市販で購入された薬も一緒に飲むことはやめましょう。(看護師)

複数の薬を飲むことで起こる「薬の相互作用」とは

たくさんの薬を飲むことで、それぞれの成分が互いに影響を与え合ってしまうことがあります。これが薬の相互作用です。相互に作用することで、効果が弱まるだけでなく、強まってしまうこともあるようです。

お薬の中には一緒に服用すると、お互いに薬の効果を下げてしまうものがあります。(薬剤師)
しかし、一度にたくさんの種類の薬を飲むから効果が落ちるというわけではなく、一緒に服用するある種の薬が他の薬の消化管での吸収を妨げたり、肝臓での薬の代謝を促進したり、排泄を促進したりすることで、効果が落ちてしまうというメカニズムになります。(薬剤師)
これを薬の相互作用といいますが、薬の相互作用には、薬の効果を下げるだけでなく、逆に効果を強めてしまう場合もあります。この場合、副作用がでやすくなりますので、危険です。(薬剤師)

薬を飲んで異常を感じたらすぐに医師に相談を

薬の相互作用や副作用によっては、健康に悪影響が出ることもあります。もし違和感があった場合には、放置せずに医師の指示を仰ぐといいでしょう。

医師から処方された薬であっても、体に合わなかったり副作用が出てしまうことも人によってはあります。これは、人の体質によって効果の強さが違うからです。同じような病気の人に同じ薬を飲ませても1人には効果があってももう1人には効果がみられないという可能性もあります。(看護師)
もし、お薬の種類が増えたことで、それまでより効果が弱くなった、または、いつもと違うと感じることがありましたら、かかりつけの医師や薬剤師に相談し、現在服用されているお薬の相互作用をチェックしてもらうとよいでしょう。(薬剤師)
薬を飲んで体調がおかしいなどの変化があれば、早めに医師に相談しましょう。薬を変えてくれます。(看護師)

医師から処方された薬を複数飲むことは、基本的には問題ありません。ただ、薬の作用にも個人差があり、飲み合わせによってはマイナスの影響を受けてしまうかもしれません、それに加えて、市販薬を飲み始めると、身体の中でどのような反応が起こるかは自分だけで判断することは出来なくなってしまいます。「おくすり手帳」などを利用して、しっかりと薬と付き合っていきましょう。

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