健康

2016/11/01

タバコを手にしていないと不安が募る…原因はなに?

タバコを手にしていないと不安が募る…原因はなに?

タバコを持っていないと不安に駆られてしまう…。これはタバコ依存症の現れなのでしょうか。そして、治療の必要はあるのでしょうか。専門家に原因と対策についてお聞きしました。

40代男性からの相談:「たばこが手元にないと落ち着きません。」

最近、タバコを持っていないと、言いようのない不安に駆られることがあります。特に今、もの凄くタバコが吸いたいという気持ちはないのです。
ただ、持っていないことに対して凄く不安が襲ってきます。それで、近くの売店等でタバコを購入しても、その場ですぐ吸う訳ではないのです。しばらくすれば吸いたくはなります。 その時は普通に吸うのですが、手に持った時点で、気持ちが落ち着いてきます。自宅でもタバコが自分の近くにないと落ち着きません。
一種の依存症だとは思いますが、何らかの治療の必要はありますか?
ちなみに、1日で吸うのは20本程度なので、ヘビースモーカーという訳ではないと思います。

タバコを手にすることで安心感を得ている

相談者さんはタバコ依存症の一歩手前の状態だと専門家は指摘しています。

タバコを吸うことへの強い欲求はないようですが、タバコが近くにないと落ち着かない状態がありますので、相談者さんは、タバコ依存症の前段階と考えるべきかと思います。(医師)
タバコを持っていないと不安ということですね。それ以前は、何があれば落ち着いていられたように思いますか? 今の状態はタバコそのものというよりも、何かの不安があって、タバコを持つことで安心を得るという状態なのだと思います。(看護師)

ストレスがタバコに手を伸ばさせている

心の中に日頃からストレスが折り重なっていくと、逃げ場を求めるようになります。タバコは相談者さんにとって逃げ場である可能性があります。

あなたは、タバコを持つことで、どんな良い気持ちが得られるのでしょうか。「集中力が増す」「気持ちが大きくなる」「タバコが自己主張」など、色々な理由があると思います。(看護師)
あなたにとって快感な気持ちをもたらすものが、タバコという存在なのだと思います。最近、あなたにとって強いストレスや環境の変化、解決できない問題や課題などが立ちふさがっていませんか? その気持ちから避けたい、逃げたい気持ちが、「タバコを手元に置く=安心」という行為につながっているのかも知れません。(看護師)

タバコを吸う欲求があまりない今が改善のチャンス

タバコ依存症はタバコを吸うことで自らの欲求を満たしています。相談者さんはタバコを吸う必要性があまりないようですので、今ならまだ改善していく余地はあると専門家は言います。

タバコ依存症になってしまうと、止めようと思っても止めることが出来なくなってしまいますので、タバコを吸う事への強い欲求が生じていない今、タバコ依存症になってしまわないために、タバコへの依存心をなくす取り組みが必要かと思います。(医師)
もし、タバコを手元に置くことが、生活の支障になっているとしたら、カウンセリングなどを受けてみるのも一つの方法です。ですが、タバコをとることで不安が解消し、特に困った問題がないのなら、あえて意識をしないことで徐々にたばこへの執着が自然になくなると思います。(看護師)

タバコを吸う本数を少しずつ減らしていくのが効果的かも

タバコを吸う習慣がなくなれば、タバコを手に取ることもなくなるかもしれません。そのために専門家が提案しているのは、吸う本数を長い期間かけて減らしていくという方法です。

吸うタバコの本数が1日20本ということですが、1日20本は、確かにそこまで多い本数ではありませんが、1日20本でも20年以上吸っていると、がんになりやすくなると言われています。(医師)
1日20本今吸っておられるのであれば、1日15本に、1日15本に減らすことが出来たら、今度は1日10本にという具合に徐々に、吸うタバコの本数を減らしていく形で、タバコへ依存心を減らししていかれると良いかと思います。(医師)

タバコを手に取ることで不安が解消できるのであれば、それはタバコ依存症の一歩手前といえるでしょう。タバコを吸う必要性があまりないのであれば、改善できるのは今のうちかもしれません。タバコは健康上の悪影響も示唆されていますから、もしやめようと考えているのなら、いい機会なのかもしれません。

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