多汗症

2016/10/21

汗が止まらない! 多汗症と汗っかきの違いってなに?

汗が止まらない! 多汗症と汗っかきの違いってなに?

汗っかきと多汗症を区別する判断基準はあるのでしょうか。今回の相談者さんは暑い時期に大量の汗をかいてしまい、自分が多汗症なのか汗っかきなのか疑問に感じています。2つの違いについて専門家に伺いました。

30代男性からの相談:「どこからが多汗症なのでしょうか?」

小児期からものすごく汗かきです。
社会人になってからも、その傾向は続き、クールビスで軽装をできるようになってからは少しましになりましたが、猛暑の時期はワキどころか全身から汗が吹き出し、下着を着ていても上のシャツまでぐっしょり。
半袖から伸びた腕からは汗がしたたりおちる有様で、通勤の満員電車で周りにいる方が明らかに不快そうで申し訳なく、更に精神的な発汗までしてしまいます。
汗っかきと治療適応の多汗症の線引きは何ですか?

汗をかく状況でないのに汗をかくのが多汗症

相談者さんからいただいた内容をもとに、専門家の見立てでは相談者さんは多汗症ではないとのことです。その理由となるのは、汗をかく状況でした。

多汗症と言っても、色々な原因があり、汗をかく場所によっても違いがあり、これは「多汗症」とハッキリ言える線引きはありませんが、汗をかくことで日常生活に支障があれば多汗症といえるようです。(看護師)
「治療適応の多汗症」と「汗かき」の区別は、一般的には、汗をかく状況で区別します。(医師)
暑い日や運動した時など汗かくのが普通と思われる状況で、人一倍の大量の汗をかく場合は「汗かき」で、治療の必要はないものです。逆に、暑い日や運動した時など、気候や体温上昇に左右されず、状況に関係なく大量の汗をかく場合は、「多汗症」として治療の対象となります。(医師)
相談者さんの場合は、詳しい状況が書かれていませんでしたので、断定はできませんが、暑さに左右されて大量の汗をかいておられるように思われますので「汗かき」と考えて良いかと思います。(医師)

汗をかくことを気にしすぎることで汗をかく

発汗はストレスによっても起こります。汗をかくことを気にしすぎてしまうと、それが新たな発汗の要因になってしまいます。それを防ぐためには、安心できる状態を作っていることが大事なのだといいます。

全身に大量に汗をかく場合には、代謝や内分泌系に病気が隠されている場合もあります。ですが、多くは、精神的な緊張が交感神経を高めることによって、更に多汗につながることが多いようです。(看護師)
汗をかくことを気にしすぎると、さらに汗をかくことになるため、できるだけストレスを減らすことを心掛けます。例えば、満員電車を避け時間的余裕をもって移動する、デオドラントスプレーやシートを常に用意していく、人に会う前などは深呼吸をして交感神経を落ち着かせるなどです。(看護師)
それでも汗が落ち着かない場合には、病気が隠れていないか検査をすることもおススメします。まずは、どんな時に汗をかきやすいか、分析することでその傾向と対策が見えてくると思いますよ!(看護師)

汗をかく原因は様々…場合によっては病気が潜んでいることも

多汗症の場合は汗をかく原因に病気が潜んでいることがあるといいます。汗をかきすぎて困っている場合には、医療機関を受診することも考慮しておきましょう。

太っている、アルコールや喫煙をしている、香辛料の多い食事をとっているなども、発汗しやすい原因の一つと言われています。(看護師)
「多汗症」は、精神的ストレスや甲状腺など内分泌系の病気が原因でホルモンバランスが乱れることで、大量の汗をかく状態が発生していますので、病気の有無を調べる意味でも治療が必要となります。(医師)

多汗症と汗っかきの違いは、環境の差に関わらず汗をかいてしまうかどうかにあります。単純な汗っかきでも、日常生活に支障をきたしている場合は、汗をかきにくい状況を作ったり、汗をかいてもケアできる環境を整えておくことで、少なくとも焦りからくる汗は予防できるかもしれません。また、汗の原因が病気であることもありますので、気になることがあったら病院に行くこともおすすめです。

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