健康

2016/10/18

禁煙治療薬のチャンピックスは本当に効くの?

禁煙治療薬のチャンピックスは本当に効くの?

禁煙の薬は本当に効くのか? そのような疑問を抱えている方は多くいらっしゃるでしょう。今回は、ずばり専門家に禁煙治療薬の効果についてお聞きしました。

40代男性からの相談:「禁煙の薬の効果について教えて下さい。」

現在禁煙を始めたばかりなのですが、禁煙外来などに行って薬をもらって禁煙するのと、自主的にやめるのとでは、自主的にやめる方が時間がかかりそうですが、実際に薬を処方してもらって禁煙した場合に、その薬って効果は確実なんでしょうか?
それとも人によってきかないこともあるんでしょうか?
知り合いが禁煙外来に行って薬をもらってたんですが、薬を飲む(というより噛む?)とタバコがおいしくなくなり、自然に禁煙になるという事でしたが、薬をしながら煙草もガンガン吸っています。
本当に効くのか疑問です。本当に効果があるのであれば病院で受診してみようと思うのですが、今はまだ不信感でいっぱいです。

禁煙の薬・チャンピックスについて

専門家から禁煙の薬であるチャンピックスについての解説を頂きました。この薬は脳に直接働きかけることで、禁煙を可能にするといわれています。

タバコがなかなかやめられない原因としてニコチン依存症がいわれています。(薬剤師)
薬についてお話致します、チャンピックスは禁煙のお薬です、タバコを吸うと脳にあるニコチン受容体部分にニコチンが結合して、満足感と快感を生じさせる物質のドパミンを放出させます。(医師)
この薬は受容体に結合してニコチンの量を少なくしてドパミンを放出させてイライラ症状を軽くします。またニコチン受容体に結合するのを邪魔をして、禁煙中に吸った時のうまいといった感情を出しにくくして禁煙の補助を行います。(医師)
タバコを吸うと脳にあるニコチン受容体にニコチンがくっつきます。すると、ドパミンという快感を感じさせる物質が分泌されます。気分がよくなるため、またタバコが吸いたくなります。そのうち、ニコチンが切れてくるとイライラするようになり、さらにやめられなくなるというわけですね。(薬剤師)

禁煙治療薬には2つのタイプがある

禁煙治療薬には2つのタイプがあります。ニコチンを含むものとそうでないものです。今回相談者さんがお話しされているのは。後者のタイプであるようです。

禁煙について、禁煙治療薬があります。病院の処方薬となりますので禁煙外来を受診してください。(医師)
現在、禁煙補助薬には「ニコチンパッチ」「ニコチンガム」「ニコチンを含まない飲み薬」の3種類があります。(薬剤師)
「ニコチンパッチ」と「ニコチンガム」は、禁煙中のニコチンの離脱症状を軽減するために、薬剤でニコチン摂取する方法です。(薬剤師)
「ニコチンを含まない飲み薬」は、服用することで、脳にあるニコチン受容体に薬がくっつき、ニコチン切れによるイライラなどの症状を軽くします。さらには、すでに薬が受容体にくっついているので、タバコを吸っても美味しいと感じにくくなり、禁煙を助けます。最近の禁煙外来では、このニコチンを含まない飲み薬を使用するのが主流となっています。(薬剤師)

ニコチンを含まない飲み薬はニコチンを含むものに比べると優れている

臨床試験ではニコチンを含まない飲み薬は優位性が確かめられているようです。もちろん、薬の効き目には個人差がありますので、向き不向きはあるかもしれません。

臨床試験結果において、「ニコチンを含まない飲み薬」を服用して禁煙を行った群は、プラセボ群(実際には効果のない偽薬を使ったグループ)に比べて禁煙を継続できる確率が有意に高く、長期的にも禁煙を継続できる確率がプラセボ群に比べて優れています。(薬剤師)
しかし、どんな薬も効き方には個人差があるものですが、この薬の効果にも、個人差があります。薬であるため、副作用についてもしっかり理解しておくことが必要です。一度、禁煙外来に相談に行ってみてはいかがでしょうか。(薬剤師)

禁煙は継続が重要

禁煙治療に疑念を抱えたまま治療を受けることは、本人にとっていいこととはいえません。禁煙するという意思を固くすることが禁煙の第一歩です。そして、その意思はいつまでも持っていましょう。それが禁煙を可能にするのです。

禁煙治療は12週間で医師に相談なしで、中断しない事が大切です。本人の遺志が弱くすぐに投げだす人は禁煙の成功率は5%ぐらいです。本気で禁煙したいのなら、禁煙外来に受診をして決意表明を行い精神的ストレスと戦う覚悟でしてください。(医師)
ちなみに12週間禁煙してか禁煙に成功した人は40%ぐらいの人です。少ないのは何らかのストレスに負ける、受動喫煙で吸いたくなるなどがあります。我慢が大事です。(医師)

長い間たばこを吸っている人にとっては、たばこはなければならないものです。長年蓄積したものは、一朝一夕で取り除けるものではありません。禁煙にとって一番大切なのは、たばこを辞めるという意思です。第二に継続すること。禁煙に疑いを持ったままでは「どうせ成功しない」という思いが禁煙を失敗させることになります。失敗例ではなく成功例を参考にするのも大切なことかもしれません。

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