メンタル

2016/10/17

心療内科の主治医が親身に話を聞いてくれない? 医師の答えは…

心療内科の主治医が親身に話を聞いてくれない? 医師の答えは…

心の病気にかかり、医師の診察を受けている中で、主治医に対する疑念が芽生えることは珍しいことではありません。今回の相談者さんは、主治医が親身になって話を聞いてくれていないと感じています。実際のところはどうなのでしょうか。

40代男性からの相談:「主治医が親身になってくれていない気がします」

仕事に対する「適応障害」と診断され、主治医のもとに通院・服薬して治療を続けています。
主治医の先生は、今回の発症の引き金となった、仕事に関する会社での不満などの話を私が詳しく説明しようとしても、あまり関心を示さないように感じられます。
これは、そのような情報は実はあまり治療に役立たないと考えておられるからでしょうか?それとも、会社での悩みを聞いたところで、主治医の先生には(人事権などもないため)どうすることもできないからあえて距離をとっておられるのでしょうか?
一般に、心療内科、精神科の先生は、患者の悩み相談のようなものをどこまで聞くものなのか、教えてください。

医師のスタンスには個人差がある

精神科・心療内科の医師の治療スタンスは明確に規定があるわけではありません。それぞれの医師の考えに基づいて患者さんとの対話は行われます。

精神科医や心療内科医が患者さんの悩みに対して、どこまで聞き、どこまで対応するかは、その先生次第です。(医師)
かなり個人差があり、患者さんの話を丁寧に聞く先生もおられれば、相談者様の主治医の先生のように話を聞いても対応できないことに関しては深く話を聞かない先生もおられます。(医師)
主治医はあなたが仕事に対する「適応障害」であると認めているからこそ、治療を開始・継続しています。そして、心療内科・精神科の医師やスタッフは、その事実を認めた上で、あなたが過去のつらい記憶や感情に捕らわれている状態から自分を取り戻し、未来を生きようをすることを待っています。(看護師)

医師は患者によって治療スタイルを変える

治療スタイルを変えることで、より治療の効果が発揮できるよう期待を込めているといいます。心の病は特に千差万別ですから、医師の方でも細やかで臨機応変な治療を行っているようです。

一概に、どちらの先生が良いとは言えませんが、一般的に、受診当初は、患者さんの状態はもちろん、性格などを把握したいと考え、話を丁寧に聞くスタイルで診療を行うのですが、数ヵ月経ち、患者さんの性格がある程度わかってくると、この方は多少距離を置いた方が治療に有益であるとか、この方は話を聞くだけで安心されるから、話をとにかく聞くなど、患者さん個人個人に合わせて治療スタイルを変えます。(医師)

心の病への対処は医師と二人三脚で

心の病では、特に医師と患者との信頼関係が大切になってきます。医師が親身に話を聞いていたとしても患者が常に疑念を抱いていては、治療は前に進みません。治療を受けるというよりは、治療を行っていくという意識を持っているといいかもしれません。

人は誰でも、過去と他人を自分が望むように変えることはできません。変えることができるのは、自分自身の考え方と未来を生きる意欲です。(看護師)
あなたが、過去に捕らわれずに、自分を取り戻す気持ちになるまで、主治医は同じ対応だと思います。あなたは、これからの人生をどう生きたいと考えていますか? 仕事に犠牲にならない自分を探してみませんか?(看護師)

心の病は、どの臓器喉の数値が規定値を超えると病気であるといったような明確な判断基準はありません。ですから、他の病気よりも一層医師とのコミュニケーションが大切になってきます。そして、心にかかった霧を取り払う未来を明確にイメージすることも、改善への一歩であるといわれています。医師との関係性を今一度見直してみるのもいいかもしれません。

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