健康

2016/10/12

中性脂肪を下げる薬…医師がエパデールからロトリガに変える理由

中性脂肪を下げる薬…医師がエパデールからロトリガに変える理由

今回は実際に中性脂肪を低下させる治療を受けている方からの相談です。これまで使っていたエパデールという薬から同じようなロトリガという薬に変更になったことについて、効果があるのかどうかというお悩みです。

60代男性からの相談:「EPA製剤エパデールからロトリガに変更。はたして効果がある?」

中性脂肪値が高いので悩んでいます。元々、500~600程度の高値のため、4年前からEPA製剤エパデールを処方されました。おかげで、数値は依然として高めではあるものの、200~300程度で推移していました。ところが、1年ほど前から数値が以前のように600以上とかなり高い値を示すようになりました。生活環境・態度は今まで通りで特に変わったことはありません。医師からは薬を変えようということで、今は同じEPA製剤のロトリガを服用しています。しかし、ロトリガはDHA配合とは言え同じEPA製剤のようです。はたして効果があるのでしょうか。

薬を変えることで効果を期待することがある

専門家によれば、エパデールとロトリガの2つの薬には大きな違いはないようです。ですが、一つの薬を続けて使っていることで身体が慣れてしまい、本来の効果が期待できなくなってしまうことがあるようです。

質問者様がおっしゃる通り、「エパデール」は純粋な「イコサペント酸(EPA)」単独のお薬であるのに対して「ロトリガ」は「イコサペント酸(EPA)」と「ドコサヘキサエン酸(DHA)」を主成分とするお薬で、どちらもEPA製剤とよばれるカテゴリーのお薬です。(薬剤師)
人は初めてのことは慣れるまで時間がかかりますが、慣れれば短時間で作業することが出来、また新しいことを始めると慣れるまでに時間がかかると思います。薬というのは、それと似たような感じで毎日同じ時間に同じ量で同じものを飲んでいると、体の中で自然に抗体が出来てしまいます。(看護師)
最初は何も薬を使っていなかったためEPA製剤エパデールを使用して効果がみられていました。ですが、徐々に抗体が出来てしまったためにそれでは効果がなくなってしまい、中性脂肪値も変わらなくなってしまったために新しいロトリガという薬に変更し中性脂肪値を下げようということなのです。(看護師)
EPA製剤エパデールとロトリガは、薬の名前が違うように微量な配合など薬が違うので違うのもなのです。ですが、中身は変わらないので効果は変わりありません。(看護師)

ロトリガは組織に作用しやすい

さらに専門的な見地からでは、エパデールと比較するとロトリガの方が中性脂肪を低下させる効果に優れているという意見もありました。

基本的な作用機序はどちらの薬剤も同じですが、ロトリガに含まれるDHAはEPAよりも心臓や脳などへの組織移行性に優れているので、心血管の美容器のリスク抑制により効果的ではないかと考えられます。(薬剤師)
ロトリガのインタビューフォームで公開されている比較データでは、ロトリガの上限量(1日4g)とエパデールの通常量(1日1.8g)で比較すると、ロトリガの中性脂肪低下効果が優れているという報告がありますので、投与量を増やしたい場合はロトリガを選択される医師も多いかと思います。(薬剤師)

医師が薬を変える時には、理由があります。今回の場合は、相談者さんの身体にこれまで使っていたエパデールへの耐性ができてしまったと考えられるほか、ロトリガの中性脂肪低下効果を期待していることが考えられます。薬を変えることに不安がある場合は、医師に直接確認するのも大切なことです。

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