健康

2016/10/08

お尻から膿が出てくる…治療方法や手術の期間は?

お尻から膿が出てくる…治療方法や手術の期間は?

今回の相談者さんはお尻から膿が出てきたことで悩んでいます。痔ろうだと考えていますが、手術期間が分からず、仕事を休まなといけないと考えると病院に行けないのだと言います。痔ろうの手術期間はどれくらいなのでしょうか。

30代男性からの相談:「お尻から膿が出てきましたが、これは痔でしょうか?」

お尻から膿が出てきました。自転車に乗った時などに痛みもあり、たまに発熱もしています。自分なりにインターネットなどで調べたところ、痔ろうではないかと疑っています。痔ろうだと絶対に手術をしないと治ることがないと書かれていたのですが、手術をするとなると会社を休む必要があると思うので中々病院に行けていません。もし手術をするとなったら何日くらい入院をする必要があるのでしょうか。また、退院後に通院を何度もしなければならないのでしょうか、教えてください。

痔ろうの可能性あり

専門家の見地からは、相談者さんは痔ろうである可能性が高いようです。

お尻からの膿は、場所が場所だけになかなか相談出来ないことだと思います。症状からして、肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)ではないでしょうか。その中の「痔ろう」か「粉瘤」という可能性があります。(看護師)
質問内容からして、痔ろうと考えて間違いないと思います。(医師)

痔ろうについての基礎知識

痔ろうには4つのタイプがあります。今回は簡単にそれぞれのタイプの痔ろうについて解説を頂きました。

痔ろうには4つのタイプががあります。簡単にまとめると、
Ⅰ型痔ろう:
瘻管(痔ろうでできる穴)が肛門上皮か下皮にあり、肛門括約筋を貫いていないものです。皮可痔ろうと粘膜下痔ろうと言います。

Ⅱ型痔ろう:
筋間痔ろうと言い、痔ろうの70~80%を占める一般的なものです。内肛門括約筋と外肛門括約筋の間を瘻管が走る痔ろうです。

Ⅲ型痔ろう:
瘻管が肛門括約筋の奥にある肛門挙筋より下方に発生して、座骨直腸窩痔ろうと呼ばれてます。

Ⅳ型痔ろう:
骨盤腸骨窩痔ろうと呼ばれています。発生はごくまれです、肛門挙筋を貫いて進行します。(医師)

入院は日帰りか長くても3~4日

今回の相談者さんの場合、考えられる痔ろうのタイプから治療にかかる日数を専門家に推測していただきました。基本的に、相談者様の痔ろうの手術は長期間かかるものではないと思われるとのことです。

ご質問の痔ろうの手術と入院ですが、診察していないので、この程度の入院と通院が必要としか申し上げられませんが、状態がⅡ型と考えられますので、入院は3~4日になると思われます。(医師)
痔ろうはそのままにしておくと、発熱が出たり悪化してしまいます。早めに病院に受診した方がいいと感じます。痔ろうであれ粉瘤であれ手術は必要となりますが、どちらも日帰りで受けることが出来ます。(看護師)
手術は腰椎麻酔を行います。肛門を十分弛緩させてからバランス良く数ヵ所を切除が出来て十分な痔核の切除が出来ます。ただし、検査結果で低位間痔ろうで痔管が短く1次口と2次口の繋がりが明確な場合、局所麻酔や仙骨硬膜外麻酔下で、痔管をゴムで縛り開いたりすることが可能です。この場合日帰りで済みます。(医師)

悪化を防ぐためにも経過観察には時間が必要

痔ろうの手術後には、経過観察の期間が必要となります。この時期に、しっかりと時間を取ることができれば、痔ろうの悪化を防ぐことができると考えられます。今の状態をそのままにしておくと、長期間の休養をとらざるを得ない事態に陥ってしまうとも指摘されています。

通院ですが、状況により2~4週間必要です。消毒と肛門検査、肛門鏡での視診があります。(医師)
診断と手術とその後の経過を見るために、会社を休まなくてはいけない日もあるかもしれません。ですが、悪化してしまうと、それ以上に休まなくてはいけなくなってしまう可能性があります。(看護師)

生活スタイルに合った病院選びを

病院によっては、相談者さんの生活に合わせることもできるとのことです。まずは、現状を考えると、早めの医療機関の受診が勧められています。

診断やその後の経過などは、遅くまで開いている病院を選べば、会社を休まなくても終わった後に行くことが出来るので探してみてはいかがでしょうか。(看護師)
手術後は運動や刺激物は避けてください。仕事は力の入らないよう気をつけましょう。状況からすると、一度肛門科を受診されるといいと感じます。(医師)

痔は病院に行くのに勇気が要るものです。ですが、その状態を放置しておくことは、今後の健康のためを考えるとお勧めは出来ません。仕事も健康でなければ満足にこなすことは出来ません。痔を抱え続けることで日々のストレスも積み重なってしまうでしょう。まずは病院選びからはじめて、治療に当たりましょう。

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