健康

2016/09/24

痩せていてもかかる脂質異常症…運動と和食で改善に努めよう

痩せていてもかかる脂質異常症…運動と和食で改善に努めよう

高コレステロールというと、肥満症で肉や油料理が好きな人のイメージが浮かびますが、中には痩せていて生活習慣に問題のない人でもコレステロールが高値になる場合があります。異常値が出てしまった場合、どのような治療を行えば効果的なのでしょうか。

40代男性からの相談:「脂質異常症は食事改善で治らないのでしょうか?」

会社の健康診断で10年ぶりに血液検査を受けたところ、LDLコレステロール値が500mg/dlを超えていました。私は痩せ型で、脂質異常症とは無関係だと思っていたので、大変ショックでした。病院へ行くと「ずっとこの薬を飲むように」と言われ、数種類の薬を渡されました。原因は食生活だろうということだったので、食生活を改善すれば値が下がるのではないのかと確認しましたが、一生内服薬が必要との回答でした。なぜ食生活の改善では治らないと言い切れるのでしょうか。(40代・男性)

高コレステロールは重篤な疾病のリスクなので薬物療法も必要

LDLコレステロールは痩せ型の人でも高くなる可能性があり、遺伝性のものもあります。LDLコレステロールは動脈硬化や重篤な疾病につながるため、異常値の場合は食習慣の改善だけでなく継続的な内服治療が必要と判断されたのでしょう。

LDLコレステロールの基準値は、日本人間ドック学会が公表した新しい基準値では178㎎/dl以下、動脈硬化学会では119mg/dl以下が正常(139mg/dl以下まで境界域)とされています。またコレステロール値は、体型に関係なく痩せ型の人でも高くなることがあります。遺伝性の脂質異常症や糖尿病・甲状腺疾患・腎臓病などの病気により、高値になる場合もあります。(看護師)
LDLコレステロールは動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞など重大な合併症を起こすリスクにあります。500mg/dlという数値はとても高いので、食習慣の改善とともに、薬物療法により確実な改善を目指す必要があります。医師は今後も継続的な投薬により、数値を正常にコントロールする必要があると判断したのではないでしょうか。もしくは血圧が高いなどの症状があり、合併症のリスクが高いと判断した可能性もあります。(看護師)

食事・運動習慣の改善も有効

食事は低脂肪・低コレステロール・高食物繊維の内容を心がけ、禁酒・禁煙しましょう。定期的な有酸素運動を行うこともコレステステロール値を下げるには有効です。

食事療法は和食中心で低脂肪食、低コレステロール食を心がけましょう。また、野菜・海藻・キノコ類、炭水化物は白米より玄米など、食物繊維の多い低カロリー食品を選ぶようにして下さい。アルコールやタバコなどの嗜好品については、禁酒や禁煙をすると更に効果が上がるでしょう。(看護師)
運動療法も重要です。有酸素運動の水泳・ジョギング・ウォーキングなどを1週間に2~3回程度、1回に30分~1時間は続けるようにして下さい。特に水泳は効果が高く代謝もよくなるため、コレステロールを下げるには有効な運動です。コレステロールはすぐには下がらないので、焦らず時間をかけて行うようにしましょう。(看護師)

高LDLコレステロールは痩せ型や遺伝でも起こり得ることですが、重篤な疾病につながる可能性があるので、継続的な内服治療が必要のようです。低脂肪・低コレステロール・高食物繊維食とし、禁酒・禁煙、定期的な有酸素運動の習慣も有効です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加