多汗症

2016/09/17

多汗症の治療法は塗り薬と注射…保険適用の基準をチェックしよう

多汗症の治療法は塗り薬と注射…保険適用の基準をチェックしよう

汗をたくさんかくことで不快感も身にまとってしまう…。汗をかくたびに拭き取るのも億劫に感じてしまうでしょう。今回の相談者さんは、汗をかくこと自体を止めたいと考えています。そのような方法はあるのでしょうか。専門家のご意見を伺いました。

30代男性からの相談:「汗をかくこと自体を止める方法はありますか?」

汗の臭いが気になったり、ベトベトが気になったりするのですが、その原因となっている汗をかくこと自体を改善したいと思っています。汗をかくことを改善するためには手術によって汗をかくのを止めるというものは聞いたことがあるのですが、薬を飲んだり、塗り薬を塗ったりするようなことで、改善するといったようなことは可能なのでしょうか? もし可能なのであれば、どのような治療をするのか、どのくらいの治療期間が必要なのかを教えて下さい。

多汗症の治療には、保険が適用される場合とそうでない場合がある

発汗には様々な原因があります。身体の機能を守るために必要な発汗ですが、日常生活に支障をきたす場合は疾患として扱われるようになります。その治療に保険が適用されるかは明確な基準があるようです。

発汗は人間が絶対に必要な体温調整です。しかし、必要範囲を超えて、発汗が異常に増加することを多汗症といいます。体の中で手・足・腋の下・顔・首の廻りなど、日々の生活に障害を来すほどの発汗過剰を認めた疾患です。他にも発汗の出る原理があります、緊張した時や不安になった時、気持ちからの精神的な原因や身体機能が失われたとき、血糖値減少・心筋梗塞・などがあります。(医師)
多汗症には健康保険適用と適用しない分類があります。
1、発汗は全く気にならない、日常生活に障害がない。
2、発汗は我慢できる程度で日常生活にたまに障害がある。
3、発汗は我慢できず、日常生活に常に障害がある。
4、発汗は我慢できず、日常生活も障害がある。
1と2は保険適用除外。3と4は適用です。(医師)

塗り薬で多汗症を治療できる

相談者さんが気にされていたように、塗り薬による多汗症治療があります。制汗作用のある薬によって症状を抑えることが期待できそうです。

よく耳にされるワキガがありますが、ワキガの治療法になります。塗り薬(塩化アルミニウム製剤)を用いる方法です。どの場所でも塗ることができ、1日1回汗の出るところに塗っていただきます。2~3週間くらいで汗の量が減ってきましたら、使用頻度を減らしていきます。(医師)
手の多汗症に対しては塩化アルミニウムの水溶液を外用制汗剤として利用されることも多いです。(薬剤師)

ボトックス注射なら30分ほどの施術で半年~1年の効果が期待できる

これで効果が出ない場合は、ボトックス治療となります。ボトックス治療は汗の気になるところに薬を注射していきます、注射したところのみ効き目が出ます。(医師)
ボトックスはエクリンセン汗腺の活動を抑制し、汗の分泌を抑えるのですが、汗腺を無くすわけではないので、効果は永久的なものではありません。(薬剤師)
脇汗についてでしたら、1度の投与で約半年~1年程、汗の量を抑えることが可能です。1回の投与における治療時間は約5分ほど(クリーム麻酔の時間を含めると30分ほど)で行えます。脇汗のボトックス治療に対しては、保険治療が適応できる場合がありますので、ぜひ皮膚科・形成外科に相談してみてください。(薬剤師)

汗をたくさんかいてしまうことで、居心地が悪くなってしまうものです。日常生活に支障をきたすようなら、皮膚科や形成外科を受診するのがいいかもしれません。多汗症の治療法はいくつもありますので、医師と相談するといいでしょう。

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