健康

2016/08/18

脂質異常症、投薬をやめると異常値に。まさか一生服薬?

脂質異常症、投薬をやめると異常値に。まさか一生服薬?

脂質異常症と診断された男性から、投薬治療を受けると正常値に戻るものの、中断すると高い値が出てまた投薬再開になるという悪巡環に陥っているという相談が寄せられました。一度脂質異常症になってしまうと、一生薬を飲まざるを得ないのでしょうか。

40代男性からの相談:「脂質異常症は本当に治らないのですか」

35歳の定期健診時に血液検査を行った結果、血液に問題があることが判明しました。具体的には「脂質異常症」でした。すぐに会社の診療所に行って医師の診断を受けたところ「悪玉コレステロールの値が異常に高い、こんなのは見たことない」とのことです。慌てて投薬治療を行うことになりました。2カ月程度続けた後に採血した結果、通常の値に戻っていました。そこで一度投薬を中断してみることになり、しばらくして採血するとまた高い値になっていました。そして、再び投薬…。医師からは「一生薬が必要だ」と言われましたが、納得できません。脂質異常症は食生活の見直しなどで改善できないのでしょうか。(40代・男性)

服薬も含め根気強い治療が必要

脂質異常症の治療は、長期間にわたって根気強く行う必要があります。食事や運動だけで改善されない場合は投薬で補うことが必要ですので、焦ったり薬に否定的にならずに長い目で経過を見てください

脂質異常の治療の基本は、食事療法・運動療法・薬物治療になります。おっしゃるように、食生活や生活習慣の見直しが必要ですが、生活習慣を整えても改善されない場合は、薬を使うことも必要です。(医師)
脂質異常の投薬治療は、年齢や性別・合併症・遺伝的要因・喫煙習慣・家族歴などに応じて、方針が決められます。脂質異常症の治療は、食事療法と運動療法による治療を投薬治療によって補うことにより、血液中の脂質の値を適正範囲内に調整し、長期間に渡って保つことが必要な病気です。そのため治療には長い時間を要し、根気も必要です。(看護師)

食事と運動、小さな工夫の継続を

薬をやめるとすぐ異常値になることを防ぐには、日常生活の中で食事療法と運動療法を行い続ける必要があります。小さなことから始め、継続することが大切です

薬を服用して改善されても、薬を止めると再び脂質異常になることはよくありますから、食事療法、運動療法は続けて行わなければなりません。食事はコレステロールを含む物やアルコールを控え、低カロリーの野菜を中心に、コレステロールを下げる青魚や海藻類、玉葱やゴボウなどの根菜を摂ってください。(医師)
できるだけ規則的な生活で、少し汗をかくくらいのウォーキングや軽いジョギングなど有酸素運動を行ってください。運動が難しいのでしたら、なるべく階段を使ったり、早歩きしたり、遠回りして帰るなど工夫してください。すぐには効果が現れないと思いますが、継続することが大切です。(医師)

脂質異常症は、長期にわたり根気よく治療する病気です。運動や食事の見直しだけで効果が出なければ、薬で補う必要があります。薬をやめてもよい状態を維持するためには、食事療法や運動療法は続けることが大切です。できることから改善し、改善の継続に努めましょう。

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