健康

2016/07/07

辛い下痢症状…いつまで続く?

辛い下痢症状…いつまで続く?

もともと胃腸が弱かったという相談者。胆のうを摘出してからさらに症状はひどくなり、毎日のように下痢に悩まされているそうです。原因は何なのでしょうか。また、改善する見込みはあるのでしょうか。

30代男性からの相談:「胆のうをとってから、下痢症状が続いて辛いです。」

30代前半で胆石があり、昨年胆のう摘出の手術を受けました。もともと胃腸は弱く、下痢気味になることが多かったのですが、手術をしてから毎日のように下痢になってしまいます。特にウインナーや焼き肉などの脂質の多い料理を食べると、5分もしないうちにトイレに駆け込んでしまいます。お腹が特別痛いということではないのですが、外出中トイレが近くにないと不安です。この下痢症状は治るのでしょうか。辛く、不安です。(30代 男性)

胆のう摘出手術の後遺症と思われます

専門家は下痢が続く原因は、やはり胆のうを除いたことにあると回答しています。脂肪を分解する消化酵素である胆汁を溜めておく場所を失い、摂取した脂肪分が上手く分解されないことが原因のようです。

胆のう摘出術後の後遺症には、傷口の感染や胆汁がにじみ出たり、おっしゃるように脂っこいものを食べて下痢をすることがあります。胆のう摘出術後も、手術前と同じ食生活で問題ありませんが、胆汁には脂肪分を分解する働きがあり、胆のうを摘出すると胆汁を溜めておくことができません。そのため、脂肪が上手く分解されず下痢を起こしやすくなります。(医師)
胆のうを摘出されているということなので、手術も関係しています。胆のうは胆汁を貯留する場所なので、食事を摂ることが刺激となり、胆のうから小腸へと分泌されています。手術をしたことで胆汁を溜めるというワンクッションがなくなり、そのまま小腸へと流れます。イメージとしては溜めていた分が余計に分泌され、その影響で小腸への水の供給が多くなるので必然的に下痢のような症状が起こります。元々私たちの体は脂っこいものを食べると十分に消化しきれず排泄する傾向にありますし、手術後はそれにプラスして影響が出たと考えます。(看護師)

術後の食事での注意点は、脂肪や油分の多い食品を一度に大量に摂らないことですが、それらの食品を神経質に避ける必要はないようです。どの程度摂取すれば、お腹の調子が悪くなるのかを自分で把握し調整することが大切です。

下痢を予防するためには、脂っこいものは控えてください。日本消化器学会のガイドラインによると、術後の後遺症の発症率は約5%、重症な例でも0.01%以下とかなり低い確率と言われています。また、下痢の症状があっても、術後3カ月ほどで多くが改善されていると報告がありますから、1年経っても改善されないのでしたら手術を受けた病院で相談してください。(医師)
術後の経過で頻度は減ると思われますが、脂質の多い食品は避けるしかないと思います。(看護師)

殆どのケースは時間が経てば改善されます

一般的に胆のうを摘出した後に起こる後遺症は少なく、出たとしても多くが短期間のうちに改善されるとのことです。しかし、相談者のように生活に支障が出るほど症状が長く続くようでしたら、一度主治医に相談された方がよいでしょう。

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