健康

2016/06/29

糖尿病の食事と低GI食品について

糖尿病の食事と低GI食品について

私達の身体は食べたもので作られます。健康体であっても、偏った食事や暴飲暴食では身体にとって好ましいことではありません。相談者の30代の男性は食事制限が必要な病気にかかってしまった場合、食に関する不自由さは一体如何ばかりかと不安になっています。また、最近よく耳にする「低GI食品」についても質問が寄せられました。

30代男性からの相談:「糖尿病で気をつけなければいけない食事について教えてください」

糖尿病になると食事制限が大変だと聞きます。低GI食品という言葉を聞いたのですが、低GIとはいったい何でしょうか。糖質や炭水化物は糖尿病には良くないと思っていましたが、違うのでしょうか。またお菓子や油モノはもちろん、ごはんや麺類、カレーなども好ましくなく、飲み物については糖分が多いコーラや缶コーヒー、アルコールだけでなく、100%ジュースやスポーツドリンクも良くないと聞きました。それでは何も食べたり飲んだりできないのではと感じています。あまりに食べられるものが少なすぎて、ストレスも溜まるのではと思います。ぜひ糖尿病における食事について、食事と楽しく付き合う観点で教えてください。(30代 男性)

低GI食品とは血糖値の上昇が緩やかな食品です

よく聞かれるようになった「低GI食品」ですが、肥満や糖尿病の予防に役立つ食品として注目されています。代表的なものに玄米やそば、キノコ類、葉物野菜、果物、ナッツ類、海藻類などがあげられます。

低GI(低GI食)とは、食事を摂取した後に血糖値の上昇を緩やかにするような食品・食事のことをいいます。(看護師)
GIとは、血糖指数の略語です。糖質50gを含む食品を食べて、基準となる食品50gのブドウ糖と、食後の血糖値を比較して決定し、血糖値のコントロールに役立てる指標のことです。GI値が髙ければ、血糖値が急激に上昇しやすいということになります。WHOが低GI食品が肥満や2型糖尿病を予防するというレポートを発表したことから、注目されています。(医師)

糖尿病食の基本は「適切なエネルギー量」

専門家は糖尿病患者や糖尿病予防のための食事に関して、「何を食べたか」もさることながら、「どれだけ食べたか」を見ていくことが重要と言ってます。ひとりひとりに合わせた適量の食事と生活習慣全般をトータルで考えることが大切です。

糖尿病の予防や治療には食事療法だけではなく、適度な運動や生活習慣の改善が前提です。糖尿病治療の食事としては、そう難しいものではありません。基本は毎日三食規則正しく摂取し、食事の内容は主食・主菜・副菜のバランスを考えましょう。主食とはご飯やパンなどの穀物類で糖質類を含むもので、主菜は肉や魚などの脂質やたんぱく質を含んだ料理、副菜は野菜や海藻・キノコ類などです。重要なのは暴飲暴食をせず適切なエネルギー量にすることです。(看護師)
おっしゃるように糖尿病の方には、糖質や炭水化物を控えた低カロリーの食事を勧めますが、生きていくためには必要な栄養素ですし、食べ物の制限はストレスになると思います。糖尿病と診断されれば、個人個人にあった、カロリーや栄養素の量を計算した食事指導が行われます。あれもこれも食べてはいけないのではなく、制限された範囲内でしたら、好きなものも食べられます。(医師)

糖尿病食と聞くと、限られた食品しか口にしてはいけないイメージをお持ちの方も多いと思いますが、カロリー制限の範囲内であれば好みのものも食べられるようです。血糖値が高めの方は、糖尿病予防のために食べ過ぎに注意するとともに、低GI食品を多く摂ることを意識してみてください。

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