健康

2016/06/28

肝機能の数値が高い…原因は何ですか

肝機能の数値が高い…原因は何ですか

健診で肝機能の数値が高いと診断され、受診を勧められた相談者。お酒もタバコも好きで、運動はせず食事にも気を使っていないということですが、肝機能の数値を下げるためには、まず何に気をつけたらいいのでしょうか。

20代男性からの相談:「お酒が好きで毎日飲んでいますが、やはり問題でしょうか?」

会社で1年に1回の健康診断があります。その健康診断で肝機能の数値が高すぎると指摘され、病院に行くことを勧められています。現在飲酒や喫煙をしていて、かなりの量を飲みタバコを吸いますが、肝機能の数値はそれが関係しているのでしょうか。一応、サプリメントで不足しがちな栄養素は摂取しているつもりです。運動はしておらず、食事に気を使う事もあまりしていません。適度な運動はやはり必要でしょうか?肝機能の数値に一番影響を与えるのは何でしょうか。(20代 男性)

現状を正しく把握することから始めましょう

専門家は肝機能を示すデータのうち、どの数値が高いのかをチェックし、状態を把握することを勧めています。場合によっては、重篤な病気に罹患している可能性も否定できません。

肝機能を示すデータとして、γ-GTP・AST・ALT・アルブミン・血小板などの血液データがあります。AST、ALTは肝臓の細胞に含まれており、これらが高いということは肝臓の組織が破壊されていることを示し、肝炎・肝硬変・肝臓癌など重大な病気の可能性があります。(看護師)

肝機能に悪影響を与えるものは

肝臓にはアルコールや薬、老廃物など身体にとって有害な物質を分解、解毒する働きがありますが、体内に取り入れる有害物質が多すぎると、機能不全に陥る場合もあります。相談者は飲酒と喫煙の習慣がありますので、その影響で肝機能の数値が高くなっていると考えられます。

一番影響を与えるものと特定はできませんが、肝機能を低下させる原因としては、食生活・飲酒・喫煙・肥満・ストレス・薬剤の副作用・細菌やウィルス感染などが挙げられます。その中でも飲酒と喫煙習慣は肝機能低下に大きく影響します。血液データの中で、γ-GTPのみが高い場合は、アルコール過剰摂取が原因として考えられます。飲酒は肝臓に負担をかけ、肝臓を破壊していきます。また、タバコに含まれる有害物質も肝臓で分解されるため、喫煙も肝臓に負担をかけます。タバコは血管を収縮させるため肝臓の血流までも低下させてしまいます。飲酒と喫煙の習慣は、肝臓に酸素や栄養素の少ない状況の中で、フル稼働で有害物質の分解を強いている状態と言えるでしょう。(看護師)
肝機能に影響を与えるものは色々ありますが、アルコールの影響が一番大きいと考えてください。検診で肝機能障害を疑われたのであれば、まずアルコールを控えるように注意されます。飲酒量には個人差がありますが、適量と言われるアルコール量は、ビールでは中ビン2本、日本酒1合くらいになります。毎日過剰に飲み続けていると、肝機能障害を起こし、肝炎や肝硬変、肝がんなどを起こすリスクが高まります。禁酒するのが理想ですが、まずはアルコールの量を減らしてください。(医師)

飲酒や喫煙以外にも、脂分の多い食事や運動不足による肥満も肝臓の働きを悪くします。健診の結果を受け受診を急ぐとともに、生活習慣の見直しも必要でしょう。

食事は脂肪分の少ない物で、良質のタンパク質などバランスの摂れた食事を心がけてください。適度な運動は肥満防止にもなり、健康を維持するためにオススメします。また、検診で病院に行くように勧められたのでしたら、必ず受診してください。(医師)
太りすぎも肝臓に負担をかけますので、適度な運動も必要です。食生活にもあまり気を使っていらっしゃらないということですので、一度生活習慣を見直す必要があるでしょう。現時点で肝機能の数値が高く出ているのでしたら、専門医の診察を受けることをお勧めします。(看護師)

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、症状が身体に出始める頃にはすでに重症化している場合が多いのが特徴です。健診で高い数値が出たことをきっかけに、摂生に努めれば正常値に戻すことも可能です。医師の指導のもと、食事や運動などの生活習慣の改善を行い、元気な肝臓を取り戻しましょう。

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