健康

2016/06/27

γ-GTPの数値が高いと言われた…どういう状態ですか?

γ-GTPの数値が高いと言われた…どういう状態ですか?

お酒が大好きで毎日飲むという相談者。毎年の検診でγ-GTPの数値の高さを指摘されていますが、それがどういうことなのか正確には分からず、つい飲酒を続けてしまっている状態です。専門家に今後どうするべきか、助言を求めています。

50代男性からの相談:「γ-GTPの数値が高いですが、お酒がやめられません」

血液検査の結果、毎年γ-GTPの数値が高いと指摘されます。毎日酒を飲みます。休肝日はありません。高いのはγ-GTPだけです。アルコール肝臓になっているとか、酒をやめれば下がるとか、周りの人からもよく言われます。高い時で200ほど、低い時で98でした。このままの状態が続けば、どんな危険があるのでしょうか。もう病気になっているのでしょうか。なかなか酒をやめることができません。どうしたらいいか教えてください。(50代 男性)

γ-GTPの正常値は、男性で50U/L以下です

γ-GTPとは肝臓の解毒作用に関係する酵素で、アルコールを多く摂取した時に血液中に出てくることが分かっています。相談者はよくお酒を飲むということですので、数値が高いのはやはりアルコールの過剰摂取が要因と考えられます。基準値が男性で50U/L以下(女性は30U/L以下)とされていますので、200U/Lという相談者のγ-GTP数値は非常に高く、肝臓に何らかの異常を来している可能性が高いようです。

γ-GTPは肝臓や腎臓、膵臓などの臓器に存在するタンパク質分解酵素で、解毒作用に関係します。γ-GTPは、特にアルコールに敏感に反応するため、アルコール性の肝機能障害の指標になります。γ-GTPの正常値は、男性の場合50U/L以下とされています。γ-GTP200U/Lというのは、とても高い数値です。γ-GTPだけが高い場合は、アルコール過剰摂取が原因だと言われていますので、極力アルコールは控えるようにしましょう。(看護師)
検診で指摘されて、病院は受診していないのでしょうか?γ-GTPは、肝臓や腎臓で作られる酵素で、過剰なアルコール摂取、肥満などが原因で多量に作られ、肝臓から血液中に流れ出ます。胆汁の流れが悪い場合にも高い値になります。お酒を飲む方はほとんどが脂肪肝になっており、この指標にもγ-GTPを目安にします。基準値は成人男性でしたら50以下ですから、100以上の値が続く時は脂肪肝が進行していると考え、200もあるようでしたら、危険な状態と考えてもいいでしょう。(医師)

他に考えられる要因は?

γ-GTPの数値はアルコールの過剰摂取によってだけでなく、肝臓病や胆石、膵臓の病気や心筋梗塞などでも高い値を示すことがあります。

肝臓や胆嚢に病気がある時にも上昇しますが、この場合γ-GTPの数値だけでは判断できず、AST、ALTといった他の数値の上昇があるかも重要になります。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、機能が低下しても自覚症状が現れません。そのため血液検査の数値が重要な目安になります。このままの状態が続けば、アルコール性肝炎などの大きな病気にもなりかねません。病院を受診し、専門医の診察を受けることをお勧めします。(看護師)

専門家は、現在の相談者の状態を決して楽観できるものではないとし、早急な受診を勧めています。同時にアルコールの過剰摂取をすぐにやめるよう、繰り返し説いています。

放置していると、肝硬変や肝がんになる可能性もあります。早めに病院を受診することをお勧めしますし、お酒を止められないと言っている場合ではありません。(医師)

飲み過ぎが身体に良くないと分かっていても、習慣になっている飲酒はなかなかやめられないものです。しかし一度壊れてしまった肝臓は元には戻りませんし、他の臓器や器官にも悪影響を及ぼします。重篤な病気を引き起こさないために、ここで一念発起して医師の指導のもと生活習慣を見直すことをお勧めします。

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