健康

2016/06/26

物忘れと若年性認知症の違いとは

物忘れと若年性認知症の違いとは

年齢を重ねるにつれて物忘れが多くなるのはある程度は仕方ないことかもしれません。しかし、自分では物忘れだと思っていた事象が、若年性認知症の症状の表れだったとしたら…。50代の相談者は、最近の自身の状態が単なる物忘れのせいなのか若年性認知症の疑いがあるのか、非常に気になっています。

50代男性からの相談:「どんな症状があれば若年性認知症を疑う必要がありますか。」

最近物忘れが増え、物をどこにしまったのか、そもそもしまったのかどうか思い出せない時があります。 また、テレビや雑誌でこの人に似ている人と昔会ったことがあると思い、それが何時だったのかまたどのような状況だったのか思い出すことができません。最後には、本当に会ったことがあるのか分からなくなってきます。このような状態は「物忘れ」なのでしょうか。それとも「若年性認知症」を疑った方がいいのでしょうか。またどのような症状であれば、「若年性認知症」を疑えばいいのでしょうか。(50代 男性)

認知症にも様々な種類と症状があります

専門家は、認知症の診断には慎重になるべきだと注意を促しています。物忘れと認知症を明確に分けることは難しく、今回の相談内容からは一概に判断できないようです。

どこまでが物忘れなのか、どこからが認知症なのかは、簡単には判断できません。認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症などと様々なものがあり、症状も異なります。(医師)

若年性認知症が疑われるのはこんな時

専門家が示す若年性認知症の症状は、約束した内容ではなく約束そのものを忘れている、通いなれた道で迷う、できるはずのことが急にできなくなる、同じ話を何度も繰り返すなどといったことです。自分がいる場所がどこなのかわからなくなったり、日付や時間を忘れることも典型的な症状です。

若年性認知症の特徴の一つとしてもの忘れがありますが、忘れ方が特徴で、忘れていることを忘れます。例えば、約束事を忘れていたとします。忘れていたことを指摘されれば、通常なら忘れていたことを理解する事ができますよね。しかし若年性認知症ではその約束事をしたこと自体を忘れているのです。他に若年性認知症の特徴としては、今まで出来ていた事や仕事が急にできなくなったりミスをするようになります。他には毎日通勤する道で迷ったり、使い慣れた道具、パソコンや携帯電話などの操作が分からなくなったり、同じことを何度も話してしまうにもかかわらず、自覚が無く他者に指摘されることがあります。(看護師)
一般的に多くみられるアルツハイマー型認知症の代表的な症状に物忘れがありますが、昔の記憶はあっても、最近のことを覚えていなかったり、何かをやろうと思っても、方法が分からなくなったりと判断力の低下がみられます。代表的な症状が、何を食べたかではなく、ご飯を食べた事を忘れたり、自分がいる場所や日付や時間が分からなくなります。(医師)

上記のような症状が表れた場合や、自分自身で異常を感じたり、生活に支障を来すようになった場合は早急に受診することをおすすめします。

物忘れは誰にでも起こることですが、頻回に物忘れしたり、日常生活に支障がでるようでしたら、病院を受診した方がいいでしょう。また、ネットでも認知症チェックリストが紹介されていますから、まずは自身の症状をチェックしてみてください。(医師)

若年性認知症は進行性の病気であり、早期発見によって進行を遅らせる処置やトレーニングを早い段階で開始することができます。症状が物忘れか認知症によるものなのかの判断は専門家でも難しく、必要な検査や診察を経たうえで診断されます。自己判断に頼ることなく、気になることがあれば迷わず受診しましょう。

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