健康

2016/06/17

疑われる前立腺肥大…受診するべきですか

疑われる前立腺肥大…受診するべきですか

年齢を重ねると、個人差はありますが身体機能は徐々に衰えていくものです。内臓疾患やその他さまざまな病気にもかかりやすくなり、健康を維持するための食習慣、運動習慣の大切さを改めて感じることも多くなります。今回の相談者は身体の老化を特に排尿時に感じ、自身の病気を疑っています。

60代男性からの相談:「頻尿と尿意を一度我慢するとしならく尿意を催さなくなる原因は?」

ここ数年排尿する時の勢いが、若い頃に比べて随分衰えたと痛切に感じるようになりました。まず排尿時間が長くかかるようになり、尿意を一度我慢するとしばらく催さなくなりました。これは頻尿の症状でしょうか、もしかしたら前立腺肥大の症状でしょうか。前立腺肥大は男性であれば避けて通れない病気で、年をとると大概の方が被患し、場合によっては手術が必要になると聞いています。お医者さんに行って見て貰った方がいいのでしょうか。(60代・男性)

60代以上の男性に多い前立腺肥大

調査によると60代男性の前立腺肥大が起こる頻度は半数以上になるそうですが、治療を要する人はその25%ほどだと考えられています。症状は相談者の方が感じているような排尿に関するものが主ですが、放置、悪化すると結石を作ったり腎臓の病気を引き起こすこともあります。

おっしゃるように前立腺肥大の症状には、尿の出が悪い、排尿に時間がかかる、残尿感や尿漏れなどがあります。60代になると約半数の男性がこの症状に悩まされています。原因ははっきりしませんが、年齢を重ねて男性ホルモンの変化によって発症すると言われています。放置していると、肥大した前立腺によって尿道が塞がれ、尿が出なくなったり(尿閉)常に膀胱に尿がたまった状態のため、結石を作りやすくなったり、排尿障害のため腎機能障害をおこし、腎不全になる場合もあります。(医師)
前立腺肥大の症状は排尿に時間がかかる、残尿感、排尿に勢いがない、何度も途切れるといった症状が出ます。前立腺肥大症は年齢と共に発症する確率が高くなる病気ですが、50歳くらいから罹りやすくなります。(看護師)

では前立腺肥大症の治療はどのようなものでしょうか。これも症状や状態によって多岐にわたり、投薬や生活指導で済むものから手術に至るものまで様々です。

状態にもよりますがすぐに手術というわけではなく、軽症の場合は、薬物療法、生活指導が行われます。手術になっても、レーザーや内視鏡での手術がほとんどで、機関によっては日帰りでできるところもあります。症状が悪化しないよう、早めに病院を受診してください。(医師)
前立腺肥大症でも治療が必要なものと、状態観察だけで済むこともあります。治療には薬物療法、手術療法、保存療法があります。(看護師)

放置すると他の病気を誘発する可能性が

前立腺肥大症が進行すると以下のような合併症を引き起こすことがあります。そうならないためにも、早めの受診をおすすめします。

血尿や尿閉、尿路感染症など前立腺肥大が原因となり他に病気を合併している場合は手術療法が適応となります。最初に薬物療法を開始しますが、薬で改善しない時は手術を行います。手術は前立腺の状態により、開腹手術になることもありますが、通常は内視鏡手術で行います。保存療法は主に生活指導になり、香辛料など刺激物を控えたり飲酒制限、適度な運動をして症状を緩和するように状態を観察していきます。泌尿器科を受診し、きちんと検査を受けて適切な治療を行って下さい。(看護師)

頻尿などの症状の自覚のあるなしに関わらず、多くの人が前立腺肥大に起因する病気にかかる可能性があります。日頃から定期検診などで身体の状態をチェックし、異変を感じたら早めに受診、治療することでそれらの病気の進行を防ぐことができるでしょう。

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