健康

2016/06/07

血尿かどうかは目視でわかりますか

血尿かどうかは目視でわかりますか

実父を膀胱がんで亡くされたという相談者。その時の経験から尿の状態を気にして常にチェックするようにしていますが、血尿かどうかを確認する方法はないか、健診の尿検査だけで本当に大丈夫か、相談が寄せられています。

40代男性からの相談:「血尿かどうかを目視で確認できないでしょうか?」

尿の色が気になる時がしばしばあります。残尿感がたまにあり、妙に黄色が濃い時などは、実は血尿だったのではと心配になります。実父が膀胱がんで昨年亡くなったのですが、それが発覚した時も大量の血尿でした。その時はそのまま鮮血が流れたようですが、徐々に血尿が出始めて鮮血に近い状態になるのではないかと心配しています。健康診断の際には大丈夫でも、その後数日で血尿が出て、自分は気づかずに過ごしているのではないかと心配です。尿の色で状態は分かるのでしょうか?(40代 男性)

尿の色は身体の状態や病気が原因で変化する

尿の色や食べたものや水分摂取量、疲れや飲んだ薬などの影響で変わるといいます。また一見普通の色をしていても検査をすれば潜血が確認できる場合もあり、一般の人が尿の様子から健康状態を子細に知ることは難しいでしょう。しかし、明らかに尿の色がおかしい状態が続いていたり、残尿感や痛みを伴う場合は早急に受診する必要があるでしょう。

通常の尿の色は黄色から透明ですが、水分摂取量が少ない時や、発汗が多く脱水状態の時、食べた物や飲んだ物、服用している薬があればその影響で濃い色になったりします。一時的に濃い黄色になっても、水分摂取で改善されますが、毎回、濃い黄色の場合は、肝機能、腎機能障害を疑います。(医師)
病気がある時は尿の色も変化することがあります。血尿である赤色や赤褐色の尿は糸球体腎炎や腎臓がんで見られ、残尿感を伴う血尿には前立腺肥大症や前立腺癌、膀胱がんなどの病気があります。黄褐色や茶褐色では肝炎や肝臓がんなど肝臓の病気、ワイン色は運動後や溶血性貧血など病気の可能性があります。血尿は腎臓や膀胱に病気があると見られる症状で、肉眼で確認できるものや顕微鏡で血尿が確認できる病気があります。膀胱がんの初期症状は血尿で痛みは伴いません。膀胱がんの初期の血尿は毎回ではなく数回排尿されて消失してしまうことがあります。前立腺腺腫が大きくなると残尿のため膀胱に結石ができたり、細菌感染を起こして血尿になることもあります。(看護師)

相談者が心配されているように、健診で潜血反応が見られなくても、その後気付かれないまま血尿が出ている可能性もゼロではないとのことです。

見た目に血尿でなくても、尿検査によって潜血反応が出る場合があります。状況によって変わるため、尿潜血が出ても一度だけでは判断できないため再検査を行います。ストレスでも血尿が出る場合もあります。疾患を早期発見するには、やはり定期的に健診を受けた方がいいですし、最近は自宅でも尿検査ができるキットがありますから利用してください。(医師)

身内に重篤な病気を患った人がいると、同じような生活習慣を送ってきたことや遺伝のことが頭をよぎり、もしや自分も…という気持ちになってしまうかもしれません。積極的に健診を受け身体の状態をチェックしたり、病気を寄せ付けない食習慣や運動習慣を実践することで、ストレスの少ない健康的な生活を送れるはずです。

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