健康

2016/06/03

気になる飲酒後の尿の泡…病気のサインですか?

気になる飲酒後の尿の泡…病気のサインですか?

病院での検査項目には必ずと言っていいほど尿検査がありますよね。尿の成分を調べるとその時々の身体の状態や潜んでいる病気がかなりわかるものです。30代の相談者はアルコールを摂取した後の自分の尿に変化を見つけ、身体の異変を伝えているのではと心配になっています。

30代男性からの相談:「お酒を飲んだ後の尿の泡」

最近アルコールを飲んだ後の尿が泡立っていることがたまにあります。それほど激しく泡立っているわけではないですが、今までには見られなかったことなので、心配になっています。引越して便器の形状が変わったことが原因かもしれないとも思うのですが、もしも病気の前兆や症状だったらと思っています。普段の尿にはあまり変化を感じませんし、匂いや色にも変化はありません。この症状はアルコールを摂取した時だけですが、何かの病気でしょうか。(30代・男性)

原因はタンパク尿かもしれません

尿が泡立つ原因は疲れや発汗によって尿が濃くなっていることや、何らかの原因によりタンパクや糖が尿に降りている場合が考えられます。相談者の場合は飲酒時に泡立ちが見られるということですので、アルコール摂取によって一時的にタンパク尿になっている可能性が高いようです。

尿が泡だっている場合、タンパク尿が出ていると考えられます。疲れていたり、発汗や脱水によって尿が凝縮されているときや、アルコールの過剰摂取などによってタンパク尿が出やすくなります。一時的なものでしたら心配ありません。なるべく塩分を控えた食事で、水分を多めに摂るようにしてください。(医師)
食事や飲み物、薬などによって尿が泡立つことがあります。また尿に蛋白や糖が正常より多く含まれていれば泡立ちます。肝臓や腎臓の機能が低下している場合は蛋白尿が出ることが多く、肝臓の病気では泡が粗く腎臓ではきめ細かな泡の尿になります。アルコールの摂取や暴飲暴食などをした後に泡が見られるようであれば様子を見て、お酒を飲まない普段の日でも泡立つ尿が30秒間以上確認できたら、内科などを受診して検査を受けるようにして下さい。(看護師)

泡立つ尿が続く場合は受診を

タンパクが一時的に尿に混ざって泡立つことは、生活習慣に気をつけながら様子見で構いませんが、もし常時タンパク尿であることが疑われる場合は、腎機能障害の疑いがありますので早めの受診を心掛けましょう。

慢性的にタンパク尿が出る場合は、腎機能障害が考えられます。健康な腎臓は、血液をろ過し、不要な水分や老廃物を尿として排出しますが、腎機能に問題があると正常なろ過作業ができず、腎不全を起こし最悪の場合、片方の腎臓を摘出したり、人工透析がやむを得なくなったり死に至ることもあります。早期発見のためには、定期的に健診を受けることをお勧めしますし、頻回に尿が泡立つ場合は、病院を受診してください。(医師)

腎機能は何か異変が起こっていても自覚症状が少なく、発見が遅れる場合が多いものです。尿の様子を観察するのは病気の早期発見への手掛かりになり得ます。

尿の成分のひとつにウロビリニーゲンがありますが、この物質は界面活性作用で泡を作る働きがあり、勢いよく尿を出した時に泡を作ることがあります。泡立ちの状態や泡が消えるまでの時間など尿の状態を毎日観察して、異常が続くようであれば医療機関を受診して下さい。(看護師)

タンパク尿は飲み過ぎ注意のサインかも

飲酒による一時的なタンパク尿はそれほど心配しなくても良いですが、暴飲暴食や塩分、油分の摂り過ぎも内臓に負担をかけ、徐々に身体を蝕んでいきます。過剰なアルコール摂取やカロリー過多が常習化しないよう、日頃から気をつけましょう。

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