健康

2016/06/05

頻尿と残尿感…考えられる原因は何ですか

頻尿と残尿感…考えられる原因は何ですか

水分をたくさん摂ったりアルコールを摂取したりすれば誰でもトイレに行きたくなりますが、相談者は年齢を重ねるにつれトイレに行ってもあまり尿が出ない、それなのに残尿感もあるという状態になってきたといいます。夜間の尿意も頻繁で、何か身体に異変が起こっているのではと心配しています。

30代男性からの相談:「トイレの回数が多くなり、残尿感があります。」

アルコールを飲むとよくトイレに行きたくなります。それは若い頃からなのですが、最近はさらにトイレに行く回数が増えました。しかし思ったより出ず、残尿感があります。これはアルコールを飲んだ時に限らず夜寝ていても、トイレに行きたくなり何回も行くのですが、あまり出ません。そしてやはり残尿感もあります。昔と違うところといえば、昔はスポーツをしていて汗をダラダラかいていたのですが、今はほとんど汗をかく機会がありません。因みに昔から汗かきな方でした。そんなこともトイレに行く回数や残尿に関係あるのでしょうか?(30代 男性)

水分摂取量や発汗で尿の量や色は変化します

まずは状態を確認しましょう。尿量や回数が摂取した水分量やかいた汗の量で変化するのは自然現象ですので、それほど心配はいりません。

排尿量はその時の水分摂取や発汗量、食べた物によっても左右されます。水分摂取量が少なかったり、発汗量が多く脱水になれば尿量は減りますし、濃縮された濃い色の尿がでます。アルコールやカフェイン、水分を多く摂った時に尿量が増えるのは自然現象ともいえます。(医師)

頻尿や残尿の原因は多岐にわたります

トイレが近い、排尿しても何だか残っている感じがする…この原因は性別や年代、過去にかかった病気などにより様々なものが考えられ、相談者のケースもはっきり特定することは難しいと言えます。一向に症状がおさまらない、あるいはますます悪化している場合は泌尿器科を受診し、検査が必要でしょう。

原因がないにも関わらず頻尿になる場合は、糖尿病や膀胱炎、前立腺肥大などの疾患、冷え性、過活動性膀胱、トイレを気にすることでのストレスがあります。尿の原因は、膀胱炎・神経因性膀胱・過活動膀胱・前立腺肥大などの生殖器の疾患、排尿時に尿を出し切っていない場合などがあります。日中の排尿回数が8回以上、夜間の排尿回数が2回以上の場合は、頻尿と診断されます。頻尿で尿意があるのに思った以上に排尿が無い場合は、膀胱炎や過活動性膀胱なども疑います。(医師)
残尿感や頻尿の症状が原因となる病気には前立腺肥大や過活動膀胱、慢性前立腺炎などがあります。前立腺肥大は50歳代の中高年代に多い病気で、前立腺が肥大し尿道閉塞を起こして膀胱が刺激されるため頻尿や残尿感の症状が現れます。過活動膀胱は膀胱にある排尿筋が敏感になり少しの刺激で収縮してしまうため、尿も少量しか溜めておくことができずトイレに行きたくなります。慢性前立腺炎では前立腺が細菌感染によって炎症を起こし、慢性化すると残尿感や頻尿になります。慢性前立腺炎には非細菌性前立腺炎があり細菌感染を伴わないものがあります。運動など生活習慣が多少関係することもありますが、膀胱や前立腺に何らかの異常があり頻尿や残尿感が起こることがあります。原因を調べるためにも一度泌尿器科で調べてもらうことをお勧めします。(看護師)

放置は危険、早急な受診を

日々生活していくうえで頻尿や残尿感に悩まされることは何とも不快です。改善の見込みがなければ専門医に相談しましょう。また、受診したことがきっかけで糖尿病や腎臓病など重篤な病気を早期発見できる場合もあります。まずは原因を正しく把握して、改善に繋げていきましょう。

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