健康

2016/05/31

喫煙し続けた肺は、禁煙すると回復するのでしょうか

喫煙し続けた肺は、禁煙すると回復するのでしょうか

日本の成人男性の喫煙率は年々低下し、最近では約30%にとどまっています。禁煙する人は年々増えていますが、長年喫煙していた人が禁煙を始めるメリットは、どれほどあるのでしょうか。専門家にお聞きしました。

30代男性からの相談:「喫煙を続けるか禁煙か考え中。禁煙すると肺はどれくらい回復するの?」

未成年の頃から喫煙をしており、2度禁煙を試みたこともありますが、結局禁煙できなかった程のヘビースモーカーです。時期は未定ですが、妻と相談し禁煙外来に通うことも検討しています。そこで疑問なのですが、ずっと喫煙していて肺が真っ黒でボロボロという自覚はありますが、肺は回復するのでしょうか。今更手遅れと言うのであれば、精神的ストレスを避ける為に喫煙し続けてもいいのではないかと悩んでおります。(30代・男性)

喫煙で肺は真っ黒になってボロボロになる?

喫煙をつづけた肺は真っ黒になると言いますが、肺の機能の障害の程度には個人差があるようです。肺がんのリスクは、禁煙することによって減少していきます。

本数や喫煙期間にもよりますし、禁煙したからといって、真っ黒になった肺が元の綺麗な状態になるとは断言できません。禁煙してから、肺がんのリスクが低下するのは5~10年後と言われており、喫煙しない人と同等の肺疾患の罹患率になるのは10~15年後と言われています。(医師)
喫煙で肺がボロボロというように言われていますが、実は煙草を吸っているからと言ってすべての喫煙者の肺がボロボロに変化をしていくということはありません。肺が黒くなるという変化は、見た目上はわかりやすいですが、それは色素の沈着であり肺の機能を低下させるものではないです。(看護師)

禁煙のメリットは、大きい!肺だけじゃないの?

禁煙はストレスが溜まるので、難しいという人もいます。しかし禁煙のメリットは、その苦労に勝るものがあります。喫煙は健康に多大な悪影響を与えます。

大気汚染や受動喫煙、最近はPM2.5の影響もあり、タバコを吸わない人でも肺疾患の発症率が上昇しています。喫煙していれば、さらにダメージを与えてしまうと考えてください。禁煙するとストレスがたまるとよく言われますが、何かに夢中になっている時、寝ている時はタバコを吸わなくても過ごせるのではないでしょうか?手遅れということはありません。今後の肺疾患の発症を防ぐためには、禁煙した方がいいでしょう。(医師)
喫煙による全身への影響が心配です。もちろん喫煙が肺がんや呼吸不全の原因となることは知られていますが、これは可能性の問題です。禁煙をすることで肺というよりも、全身の調子が悪くなってくるので、喫煙を続けるという選択肢はないに越したことはありません。(看護師)

長年喫煙してきた方が禁煙を決意して実行するのは、簡単ではないでしょう。しかし禁煙することは、病気を予防したり健康を維持する上で大きなメリットがありますから、今から始めても決して遅くはないのです。

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