健康

2016/05/30

禁煙5年目ですが、もう肺はキレイになっている?

禁煙5年目ですが、もう肺はキレイになっている?

喫煙は肺を真っ黒に汚染し、肺がんや慢性気管支炎の原因になります。しかし、禁煙すると肺は徐々に元の状態に回復していきます。では、禁煙の成果は、肺の色にどれほど現れるものなのでしょうか。専門家にお聞きしました。

30代男性からの相談:「禁煙をして5年。ヘビースモーカーだった頃の肺はキレイになった?」

20歳を過ぎてから、10年間一日2箱ほどタバコを吸ってきました。5年前に禁煙に成功し、それ以来1本も吸っていません。禁煙しようと思ったきっかけは、禁煙者の目がそむけたくなるような肺の写真を見たことです。僕の肺も少なからず黒かったと思いますが、禁煙後5年経った今の肺はクリーンな状態に戻っているのでしょうか?個人差があると思いますが一般論で良いので禁煙後に肺にどのような変化があるのか知りたいです。(30代・男性)

真っ黒だった肺の色が、ピンク色に戻るために必要な時間は?

タバコで汚染された肺の細胞が元の状態に戻るには、ある程度の期間が必要です。しかし、肺を切り開いて、喫煙中と禁煙後の肺の色を比較することは、現実には難しいというのが答えです。

禁煙してから肺がんのリスクが低下するのは5~10年後で、喫煙しない人と同等の肺疾患の罹患率になるのは10~15年後と言われています。喫煙期間や本数にもよりますが、真っ黒になった肺がどれくらいの禁煙で元の綺麗な肺に戻るかは、はっきり分かりません。ある説では、綺麗なピンク色には戻らないとも言われています。(医師)
10年間毎日タバコを40本程度も吸っていたのであれば、当時の肺はかなり黒かったと思います。結論からいうと、実は禁煙をすることでどのくらい肺がきれいになるのかという有意義な研究は行われていません。肺を目視するには、切り開いて比較しなければならないため、研究結果が出せるほどの症例がなく、はっきりと分かっていません。(看護師)

禁煙は、肺を確実にキレイにする

禁煙を続けることによって、肺の汚れは少しずつ取り除かれていきます。肺の色だけでなく肺の機能を禁煙前と比較すると、肺がキレイになった感じを実感できるかもしれません。

禁煙すると24時間後には肺が浄化作用を始め、3日もすれば体内からニコチンが抜けきると言われています。禁煙が3日坊主になりやすいのはこのためです。禁煙1か月を過ぎると、痰や息苦しさが改善され、気管支が正常な状態に戻ります。5年も経過すると肺がんのリスクが低下します。実際にクリーンな状態に戻っているかは分かりませんが、禁煙によって肺の機能は確実に回復していると言えるでしょう。(医師)
喫煙による肺の中の汚れは、自然に代謝される分もあれば、痰として出されるものもあるので、禁煙とともに少しずつきれいになると言えます。(看護師)

禁煙をすでに5年続けておられるとは、素晴らしいですね。禁煙している肺は、時間とともに元の状態に戻っていきます。ぜひ、キレイになった肺をイメージして、禁煙を続けていかれますように!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加