健康

2016/05/05

腸内のピロリ菌はやはり除去するべきか?

腸内のピロリ菌はやはり除去するべきか?

腸内にピロリ菌が確認された場合、治療を勧められることがあります。ピロリ菌は身体にどのような影響を及ぼすのか、また菌を持っている人と持っていない人がいるのはどうしてなのでしょうか。

30代男性からの相談:「ピロリ菌の除去を勧められたが、本当に必要?」

健康診断でピロリ菌の除去を勧められました。一定期間薬を飲むだけで除去できると聞きましたが、副作用の心配などはないのでしょうか。ピロリ菌はどのような経緯で感染するのか、生活習慣が原因かそれとも遺伝的なものでしょうか。生来的なものである場合、ピロリ菌を除去することで身体のメカニズムを壊してしまうのではという不安もありますが、ピロリ菌が身体にもたらすメリットがあれば教えてください。(30代・男性)

生活環境により感染の可能性が

ピロリ菌は上下水道が整っていないなどの環境下で育った場合に、飲食物から感染することが多いようです。

ピロリ菌は胃の中に存在し、主に食べ物や飲み物から感染します。特に上下水道が発達していない所や生活環境が悪い地域では感染率が高く、日本でも約半分の方がピロリ菌を保有しているといわれています。これは、戦争中や衛生状況の悪かった時代に生まれ育った高齢者の方が多く保有していることが関係しており、幼少期に感染して菌を持ったまま大人になることが多いためです。(医師)
稀なケースですが、ピロリ菌がいなくなったことで抑えられていた胃液の分泌が盛んになり逆流性食道炎を起こすこともありますし、逆に元々逆流性食道炎だったのが軽快したという例もあります。胃酸を抑えるのはピロリ菌のメリットといえるでしょうが、他のメリットを見つけることはできず、デメリットの方が多いと考えてよいでしょう。(医師)
ピロリ菌のメリットはなく、放置してよいことはないでしょう。ピロリ菌が胃炎をはじめとした消化器疾患や胃がんなどの原因になるとも考えられているため、治療を受けた方がよいと思います。(看護師)

内服薬でほぼ除菌可能

ピロリ菌には抗菌剤が処方され、用法用量を守って服用すれば9割以上の除菌効果があるようです。薬による副作用が現れることもありますが、症状が軽ければそのまま様子をみることになるでしょう。

ピロリ菌は胃の粘膜を傷つけるため、胃潰瘍や胃炎、ポリープや胃がんの原因になるといわれ、菌が見つかった場合は内服薬による除菌療法が行われます。医師の指示通りに服用すれば約7割の確率で除菌ができるといわれ、1回目の治療で除菌できなくても2回目の治療で9割以上が除菌できるようです。(医師)
一般的な副作用として下痢や味覚異常や口内炎がありますが、服用は1週間程度なので、症状が軽いうちは除菌による反応と考えそのまま服用を続けます。症状が出たからといって、途中で服用を止めたり薬の量を勝手に減らすと除菌ができなくなります。(医師)
薬を内服し忘れたり喫煙したりすると効果が十分に得られないことがあり、また薬を飲むことで、アレルギー症状や一時的に消化器症状を自覚することがあります。副作用については医師から説明があると思うので、わからないことは質問してみてください。(看護師)

ピロリ菌は胃がんなどの原因にもなるため、やはり治療を受けて除菌した方がよいようです。副作用についての詳細は、医師に直接尋ねてみるとよいでしょう。

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