健康

2016/03/10

健康診断では問題ないのに…うまく聞き取れない

健康診断では問題ないのに…うまく聞き取れない

健康診断では聴力には異常なしと診断されるのに、生活の中ではちゃんと聞き取れていない自覚がある…。検査は問題ないのに聞こえていないというのは、いったいどういうことなのでしょうか。

30代男性からの相談:「相手のいうことが聞き取れない」

健康診断ではいつも異常なしといわれるのですが、耳が悪いのではないかと思っています。相手のいうことが聞こえないことが多く、たとえば、「ラップを取ってきて」といわれたのにラップの部分が聞き取れなかったりします。電話で相手の名前を聞き取れないこともよくあります。病院に行った方がよいでしょうか。(30代・男性)

聴覚処理障害ってなに?

聞いているつもりなのに、大事な部分が聞き取れない。友人同士なら笑って済ませられることですが、仕事や公の場では問題になることも。これは、どういう問題から起こっていると考えられるのでしょうか。

私たちには、聴覚認知力という耳で聞いたものを瞬時に頭の中で認知して情報処理をする能力があります。聴力的には問題なく聞こえているのに、相手のいっていることが理解できないことが多く、何度も聞き返す、聞き間違いが多い、なんといわれたのかしばらく考え込む、言葉での指示通りに行動できないなど、聞いた情報の処理に問題がある場合、聴覚認知力の障害であることも考えられます。(看護師)
聴覚処理障害が疑われるようなら、子どもの場合は機能の発達に問題がないかという点や言語能力などの検査をします。大人の場合は聴力や内耳の検査、言葉の聞き取り検査などを行って問題がないかを判断します。(看護師)
聴覚処理障害の明確な原因はわかっていませんが、先天的に聴覚障害があったにも関わらず、軽症のため気づかずに成長して脳の発達に障害が起こることもあると考えられています。(看護師)
健康診断で行われる聴覚検査は、あくまでスクリーニングといわれる大ざっぱなものです。2種類の周波数の音の聞こえ方を検査するだけですから、軽度な聴覚低下や、特定の音だけ聞こえが悪くなるタイプの難聴、その他の疾患を見逃すことがあります。(医師)

自覚症状があるなら病院で検査を

音としては伝わっているのに、それを情報としてうまく処理できていない可能性があるのですね。状況によっては、健康診断よりももっと精密な検査を受けた方がよい場合もあるようです。

ご自身で聞こえにくいという症状を認識していらっしゃるのであれば、耳鼻科を受診なさって詳しい聴覚検査を受けられた方がいいでしょう。(医師)
耳鼻科での検査では、より数多くの周波数や音の大きさに対する聴力や、言葉の聞き取りを様々な角度から細かく検査できますし、耳の細かな部分をそれぞれ詳しく診察して状態を調べることで、詳しく難聴の原因を突き止めることができます。原因によっては、適切な治療により聴力が回復することも期待できます。(医師)

異常なしとの診断結果。それを信じたい気持ちはもちろんあるでしょう。しかし、よく聞きとれていないことを自覚しているのであれば、一度精密な検査を受けてみるのがよいようです。

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