健康

2016/02/16

タバコをやめた父が肺疾患に…禁煙しても意味ない?

タバコをやめた父が肺疾患に…禁煙しても意味ない?

禁煙はしてもしなくても変わらないのでしょうか。今回の相談者は50代の男性です。30年も前に禁煙した父親が肺疾患であることがわかり、禁煙の効果に疑問を持ったといいます。禁煙しても病気になるのなら意味がないのではないかと悩む相談者に、専門家からはどんな回答が寄せられたでしょうか。

50代男性からの相談:「禁煙の健康への影響について」

父親や90歳ぐらいの知り合いが30年も前にタバコをやめたにも関わらず、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断されました。何十年も前に吸わなくなったのにCOPDになるのなら、禁煙してもしなくても変わらないのではないでしょうか。それならストレス解消にもなるタバコをやめる必要はないのではないかと思いますが、やめたら少しは肺が丈夫になるのでしょうか。やめないとどんどん肺が弱っていくのでしょうか。(50代・男性)

タバコは原因の一つ。禁煙しなければもっと早く病気になったかも

タバコは肺疾患の原因の一つに過ぎません。禁煙したからといって病気にならない保証はありませんが、禁煙したから高齢になるまで肺疾患にならなかったのでは、と指摘する声もありました。

確かに禁煙して数十年たってからでも肺疾患になる可能性はあります。しかし禁煙してもしなくても変わらないわけではありません。COPDの原因は多くが喫煙によるものですが、禁煙したから高齢になって発症したのではないでしょうか。もし禁煙していなければ、もっと若いうちに発症していたと思います。(看護師)
タバコを吸うからといってCOPDに絶対になるわけでもなく、タバコを吸ったことがなくてもCOPDになることはあります。もちろん禁煙をしたからといってCOPDを予防できるとも限りません。その理由は喫煙はCOPDを引き起こす原因の1つでしかないからです。(看護師)
どんなにタバコを吸っていなくても他のことが原因でCOPDになることがあります。高齢者の中には「長生きの秘訣はタバコとお酒」という人もいるほどです。しかし喫煙がCOPDになってしまうリスクを高めるのは医学的にも指摘されていることなので禁煙するに越したことはありません。(看護師)

禁煙しても健康が戻るわけではない。悪化防止のための選択

禁煙したからといってそれまでの喫煙歴がリセットされるわけではありません。回復が見込めても非常に長い時間がかかります。これ以上悪化させないためにも禁煙は大切です。

禁煙したからといって、すぐに正常で綺麗な肺に戻るわけではありません。一般的に綺麗な肺に戻るまでには、喫煙年数や本数など個人差がありますが、約10年で肺がんの発症率が非喫煙者と同じになるといわれています。喫煙し続ける限り、肺機能は弱っていきますし、禁煙しないと健康な肺には戻りません。(看護師)
禁煙することで肺が丈夫になるといえば、そういうことはありません。古い細胞が死んで新たな細胞が生まれることで多少の回復は見込めますが、明らかな回復はないと言われています。これ以上に悪化させないということが重要でしょう。(看護師)

喫煙が肺疾患のリスクを高めることは医学的にも指摘されています。禁煙しなければ肺機能は弱っていくばかりです。これ以上悪化させないために禁煙はやはり必要です。

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