健康

2016/02/12

健診でALTが高く、要保健指導に…飲酒しないのになぜ?

健診でALTが高く、要保健指導に…飲酒しないのになぜ?

飲酒が肝機能の低下を招くことは知られていますが、ほとんどお酒を飲まないのに健診で引っかかることがあります。いったい何が原因なのでしょうか。何に気をつければ改善できるのか、専門家に聞いてみました。

40代男性からの相談:「ALT(GPT)の数値が高い原因は?」

今年の健診で生まれて初めて肝機能の数値で「要保健指導」という指摘を受けました。対象になったのはALT(GTP)という項目です。ほとんど飲酒をしない生活で、なぜ数値が高くなったのかわかりません。また「要保健指導」対象ではないものの、AST(GOT)の数値も、ここ数年間でじりじりと上昇中です。サプリなどの摂取を開始する前に原因を把握したいです。ヒントがあれば教えてください。(40代・男性)

加齢や疲れが原因になることも。生活習慣や食生活を見直して

肝機能の低下を招くのは、飲酒だけではないようです。年齢やストレスが原因になることも。健康的な生活を心がけましょう。

ALT、ASTは肝機能を表すものですが、この値が高いと肝臓の機能が弱っていると判断します。飲酒で肝機能は低下しやすいですが、年齢によっても内臓機能は低下しますし、疲れやストレス、生活習慣でも肝機能は低下します。(看護師)
改善には禁酒は基本ですが、飲酒していない場合は高タンパクで低カロリーのバランスのとれた食事を心がけてください。動物性脂肪を含むもの、暴飲暴食、遅い時間の食事は肝臓だけでなく、胃腸にも負担です。なるべく規則的な時間で、よく噛んでゆっくり食べるようにしましょう。(看護師)
適度な運動で代謝をよくし、脂肪を燃焼させて肥満予防を。夜はしっかり睡眠をとり、疲れやストレスをためないようにしましょう。健診は定期的に受けましょう。(看護師)

原因により対処法が異なることも。初めての指摘なら肝炎の検査を

ASTの上昇は肝臓以外の疾患の可能性もあります。指摘されたのが初めてでしたら、肝炎の検査も行うのがよいようです。

ALTの上昇は基本的に肝疾患を疑う所見です。ASTは肝臓以外の筋肉などにも含まれ、ASTの上昇は肝臓以外の疾患も考えなければいけません。(医師)
健診などで初めて肝機能障害を指摘された場合は、B型肝炎・C型肝炎ウイルスのチェックと肝臓の形を見る検査(超音波またはCT)をおすすめします。B・C型肝炎ウイルスがいる場合は、他の肝臓疾患とまったく違う治療が必要になることがあります。肝臓の形に変化があった場合、特に腫瘤(しゅりゅう)などがあれば治療方針は外科的なものになることが多いです。(医師)
一般的にはALTが少しずつ上昇し、自覚症状がなければ脂肪肝が考えられます。ALTが上昇しているということは肝臓の細胞が破壊されている、肝炎があるということです。この状態をNASHと呼び、NASHが進行すれば肝硬変や肝がんになることがあります。画像検査で診断がつくこともあれば、肝生検をしないと診断できないこともあります。いずれにしても肝臓に大量の脂肪がたまることが原因です。(医師)
NASHを進行させないためには、サプリよりも食事の見直しと運動、体重管理が重要です。急なダイエットは逆に肝臓の負担になることも。半年で3kgを目安に進めましょう。(医師)

疲れやストレス、食生活など、生活習慣が肝機能低下の原因となることもあるようです。バランスのよい食事と適度な運動を心がけましょう。肝機能障害の指摘が初めてでしたら、肝炎の検査もしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加