健康

2014/10/01

男性にも更年期障害…ホルモンバランスの崩れを防ぐには?

男性にも更年期障害…ホルモンバランスの崩れを防ぐには?

年齢と共に疲れやすくなったり、気持ちが沈んで、何もやる気が起きなかったりといった経験はありませんか?それは、もしかしたら男性の更年期障害かもしれません。以前は、閉経に伴う女性特有の症状と考えられてきましたが、最近では、男性にも更年期障害が起きると考えられるようになりました。今回は、男性の更年期障害について、気をつけるべき点についてのご相談です。

50代男性からのご相談:「疲れやすく、気分がすぐれない。男性の更年期で気をつけるべきことは?」

環境の変化によるストレスなどで、丁度女性が更年期障害を患う時期と同じぐらいに、男性も更年期障害を患うことがあります。男性の場合、どんなことに気をつければよいでしょうか。

20代前半ごろから髪のボリュームがなくなってきていることに悩んでいます。当初は乗り始めたバイクのヘルメットで蒸れていることが原因だと考え、長時間かぶり続けないようになど気を付けてはいました。しかし、乗らなくなってからも年々ボリュームはなくなっていき、禿げ上がることはなくとも、水にぬれると地肌が丸見えになることに悩んでいます。普段はさほど気にすることもないのですが、海やプールなど水辺の遊びには恥ずかしくて行きづらくなっています。これは将来確実に禿げてしまう前兆なのでしょうか。また、改善する方法はあるのでしょうか。

女性も男性も、更年期障害発症の原因はホルモンバランス。

更年期障害は、男女の別に関係なく、加齢などによってホルモンバランスが崩れることで、個人差はありますが、身体的、精神的に様々な障害が発症します。

以前は女性にだけ起こるといわれていた更年期障害ですが、現在では男女問わず発症しています。女性は、閉経後にホルモンバランスが崩れて発症し、男性も、ホルモンバランスが崩れることで発症します。40代を過ぎると、男性ホルモンの分泌量が徐々に低下し、疲労や不眠、めまい、性欲の低下などを起こします。(看護師)
女性の更年期障害も同様ですが、ホルモン量の変動によって、気分変調や体調不良が起きます。ただ、全員に起こるわけではなく、起こらない方もいらっしゃいます。(看護師)

ストレスに起因することも。

男性ホルモンが減少する要因は、加齢とストレスとのことです。ストレスによって男性ホルモンの分泌が減少し、それによってホルモンバランスが崩れ、更年期障害が起こることもあるようです。

ホルモン分泌量の他、ストレスでも更年期障害は引き起こされるそうです。転勤による新しい環境は、身体に相当なストレスを与えていると思われます。(看護師)
症状が出るかどうかや、その強弱は、元々の性格や、その時の環境、周囲の状況などにも左右されますので、転勤などの環境変化が影響していることは十分考えられます。(看護師)
周りの環境が変化すると、身体が思うようについてこなくて、所謂更年期障害の症状が出たり、また前から症状のある方はひどくなったりします。(看護師)

食事や、適度な運動で気分転換。精神状態の安定を心がけよう。

食生活に留意したり、適度な運動をすることで気分転換を図り、できるだけストレスを溜め込まずに、精神状態を安定させるよう心がけましょう。

ストレスでビタミンは崩壊しますので、お野菜やフルーツに含まれるビタミンやミネラルなど、バランスの取れた食事が大切です。そして、亜鉛の含まれる食事にはホルモンバランスを整える働きがありますので、肉類や魚類、カキやチーズ、卵、大豆製品、ゴマ、レバーなどの食品が良いと思います。インスタント食品やファーストフードは控えめに。軽いウォーキングなど、適度な運動がお勧めです。(看護師)
いくつかの脳内物質が不足することにより、うつが引き起こされると言われています。精神を安定させるセロトニンという物質を多く含むのは、ごはん、納豆、バナナ、チーズなどが代表的です。また、サイクリングやウォーキングを取り入れて、気分転換を計られてみてはいかがでしょうか。例えば、自転車で通勤するとか、電車通勤であれば一駅早く降りてその分を歩くなど、ちょっとした運動を生活に組み込むのも有効だと思います。運動することで、気分転換や体力増強にもつながりますし、有酸素運動を行うことで、脳内のセロトニン物質が増え、早期改善、再発防止にもつながります。(看護師)
ホルモン量のコントロールはご自身ではなかなか難しいことですが、細かいことを気にし過ぎない、心配し過ぎない、気分転換の方法を持つ、規則正しい生活を送るよう心がける、ご家族など周囲の理解を得る、バランスのとれた食生活を心がける、といったことでもだいぶ安定すると思います。(看護師)

食事や睡眠に影響が出るようになったら、迷わず心療内科を受診。

食生活に留意したり、適度な運動をすることで気分転換を図り、できるだけストレスを溜め込まずに、精神状態を安定させるよう心がけましょう。

つらい状態を我慢して過ごすよりも、1日も早く、そのつらい状態から抜け出せるよう、早期に心療内科を受診するのが望ましいようです。(看護師)
更年期障害は、心療内科に相談することが早期回復への近道ですので、ご自分のために、ご相談に行かれることをお勧めさせていただきます。(看護師)
早めに心療内科医の診断を受けて、治療された方が良いと思います。早期に治療された方が、早くつらい症状から抜け出せますし、生活に支障が出ないと思いますので、ぜひ早期受診をお考え下さい。(看護師)
最近は気軽に受診できる心療内科がありますので、やはり専門の医師にご相談されたらいかがでしょうか。更年期障害の専門医は診療内科医です。抵抗があるようでしたら、精神神経科や心療内科での経歴をお持ちで、内科医として開業されている病院を探されてみてはいかがでしょうか。(看護師)
ホルモン量は血液検査をすればわかりますし、実際に男性の更年期障害であれば適切な治療を受けられますので、心療内科、あるいはかかりつけの主治医の先生に相談、紹介してもらうと良いと思います。食事や睡眠に影響が出るほどになったら、迷わず診療内科の受診をお勧めします。(看護師)

欧米と違ってカウンセリングなどの対応窓口も少なく、精神的な不調に対して、周囲の理解もなかなか進まない日本社会ですが、女性だけでなく、男性の更年期障害も確実に増加傾向にあるようです。加齢やストレスによってホルモンバランスが崩れてしまうのは致し方ないことですが、つらい状態を我慢して過ごすのではなく、早期に心療内科を受診して治療を受けるようにしましょう。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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