健康

2016/01/19

コレステロールが基準より低い…身体に悪影響はある?

コレステロールが基準より低い…身体に悪影響はある?

健診で指摘されることの多いコレステロール値。高いと要注意になるのはわかりますが、低い場合も健康に問題が出てくるのでしょうか。相談者の男性からの悩みに、専門家が回答しています。

20代男性からの相談:「低コレステロールは健康に悪影響?」

2年ほど前に健康診断を受けたところ、コレステロール値が標準よりもかなり低いという結果になりました。医師からはコレステロール値の指摘だけで詳しいことは何もいわれませんでしたが、コレステロールが低いと身体にどのようなな影響があるのでしょうか?昔からやせ形で体重が増えにくいことも関係しているでしょうか?現在は身長168cm、体重52kgです。(20代・男性)

コレステロールの役割とは?

コレステロールには善玉と悪玉の2種類があります。

コレステロールは私たちの身体には欠かせないものです。コレステロールの役割は、体内の細胞膜を構成したり、ホルモンや胆汁(消化液)の材料になります。悪玉コレステロール(LDL)善玉コレステロール(HDL)に分類され、LDLは血液中のコレステロールを全身に運搬し、HDLは血液内に残ったコレステロールを回収して肝臓に運び、ホルモンや胆汁の材料となります。(看護師)
コレステロールは身体に悪いものと考えられていますが、細胞やホルモン生成に必要な大切なものです。過剰になると動脈硬化を進めてしまいますが、あまりに少ないのも問題です。まずは食事のバランスを見直して3カ月ほど取り組み、再度、内科で血液検査を受けてアドバイスをもらってはいかがでしょうか。(医師)
LDLもHDLも大切な役割をしていますが、LDL値が高くなると血管を酸化させ、動脈硬化などの血管疾患を引き起こすために悪玉と呼ばれています。コレステロールは肝臓で7割が生成され、3割は食べ物などから摂取します。どちらかが高いか低いかが問題ではなく、LDLとHDLの比率(LH比)が重要になり、LH比が2以下になるのが理想です。(看護師)

低コレステロールが及ぼす影響

コレステロール値が低い場合、栄養不足や肝臓、血管の疾患の可能性も考えられます。

HDLコレステロールとLDLコレステロールのバランスはいかがでしょうか。ただ単に基準値より低いだけで異常とはいえませんが、HDLとLDLのバランスによっては食事療法や内服治療が必要なこともあります。(医師)
総コレステロール値が低い場合、自殺率が高くなるという説もあり、ホルモンが生成されにくくなるため身体が疲れやすくなります。低めということなら、コレステロールを含むものを多めに、バランスのとれた食事を心がけることで改善されるでしょう。今回の検査結果が2年前のものでしたら、今後も定期的に検査を受けて栄養状態をチェックしてください。(看護師)
コレステロール値で問題になるのは一般に高い方ですが、実は低い方にも病気が隠れていることがあります。代表的なものではコレステロールを作る肝臓の病気や、栄養を過剰に消費してしまう甲状腺機能亢進症、アルコール依存や過剰なダイエットによる栄養障害などです。(医師)
LDLが少ない場合、栄養不足や甲状腺機能亢進症、肝臓疾患が考えられ、HDLが少ない場合は、動脈硬化などの血管疾患を起こしやすくなります。(看護師)

コレステロール値が低い場合も、肝臓などの病気にかかっている場合があるようです。再び検査を受け、現在の健康状態を診てもらうことをおすすめします。

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