メンタル

2016/01/19

常にビールが欲しくてたまらない…これは依存症か?

常にビールが欲しくてたまらない…これは依存症か?

お酒が好きだからといって、つい飲み過ぎてしまったり、ダラダラと1日中飲んでいるのはよくありません。飲み過ぎるとアルコール依存症になってしまうこともありますが、一般的な手の震えなどの症状がなければ、依存症ではないのでしょうか。

30代男性からの相談:「周囲からアルコール依存症では?と心配されます」

ビールが本当に大好きで、夜勤などの仕事がない限り必ず晩酌をします。休日は出かける予定がなければ昼からビールを飲み、妻もあきれています。常にビールをほしがる私に対し、妻や友人はアルコール依存症では?といいますが、手が震えたりはしないので依存症ではないと私は思っています。物を食べるときなど常にビールを欲しがるのは、依存症でしょうか。(30代・男性)

アルコール依存症は手の震えだけが診断基準ではない

手が震えないからといって、アルコール依存症ではないといい切れないようです。アルコールがないとイライラしたり、常にお酒のことを考えるようなら注意が必要だと、医師や看護師さんは説明しています。

手が震えないからといって、依存症ではないと断定できません。依存症の症状は、少しでもアルコールを口にするとほろ酔いでは気が済まず飲みすぎてしまう、それにより日常生活で問題を起こしたり、飲酒量や時間・場所が常識を外れていて自分でコントロールできないなどがあります。さらに進行すると、目が覚めたらまた飲酒して、酔っ払って寝ることを繰り返すなどがあります。(看護師)
元々お酒に強い体質の方もいるため、毎日どれだけ飲めば依存症という基準はないのですが、昼間でも飲酒して常にお酒を欲しがるようでしたら注意した方がよいでしょう。(看護師)
手の震え等の有無は診断の参考であり、必ずしもアルコール依存の診断に必須ではありません。問題は、アルコールにとらわれた生活をしていないかということです。1日アルコールを抜いただけで、ビールのことを考えたり普段は怒らないようなことでイライラするようでしたら、アルコール依存の可能性があります。(医師)

症状を軽く見てしまう傾向が

アルコール依存症の人は、自分の飲酒量や症状を軽く見てしまう傾向にあるようです。お酒が原因で起こったことに対してもそれを認めようとせず、お酒のせいではないと自分にいい聞かせ、さらに症状が進行すると社会生活も困難になってしまいます。

依存症の特徴に、自分のアルコール問題から目をそらす心理があります。たとえば、お酒で身体を壊してもたまたま飲みすぎただけだ、疲れていただけだとお酒が原因ということを否定し、お酒を飲まないから体調が悪いんだと間違った解釈をします。依存症は、自覚がなければ治療に至りません。周囲からの指摘があったのでしたら、早めに心療内科や精神科を受診した方がよいでしょう。(看護師)
一般的にアルコール依存の人は、自分の飲酒量や症状を軽めにとらえがちです。周りの人の方が客観的な判断ができていることが多いため、周囲から指摘された時点で一度、精神科を受診した方がよいかもしれません。アルコール依存は身体だけでなく、人間関係や社会性も崩壊してしまう病気です。1回の受診で診断を受けなくても、場合によっては数年後に再受診して診てもらいましょう。(医師)

手の震えがないとしても、1日中ビールを欲しがるのは依存症の可能性があるかもしれません。周囲の指摘があるのでしたら、一度、病院を受診した方が安心ではないでしょうか。

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