健康

2016/01/19

健診で胃の壁の乱れが…経過観察だが何かの病気か?

健診で胃の壁の乱れが…経過観察だが何かの病気か?

健康診断で引っかかると、とても気になるものです。今回の相談者は60代の男性。胃の襞が乱れているとレントゲン技師や医師から指摘され、経過観察になったといいます。特に自覚症状はないものの、もともと胃が丈夫ではないために、とても気になっている男性ですが、今後、何に気をつければよいのでしょうか。

60代男性からの相談:「定期健診で指摘された胃の荒れについて」

健康診断で胃の襞の乱れを指摘され、レントゲン技師にも医師にも胃の調子について聞かれました。正常な胃なら、きれいに出るはずの筋が乱れているとのことで経過観察になり、調子が悪いようなら再診に来てくださいといわれました。胃は丈夫な方ではなく、消化不良のような感じを起こすと数カ月続くことがあるものの、調子いいときの方がずっと多いのですが、医師やレントゲン技師からいわれて気になっています。(60代・男性)

一過性の異変の場合も。体位や食事の影響の可能性あり

レントゲンは体位や食事の影響で異変が生じることもあります。病気だと判断できるだけものではなかったために経過観察になったのだろう、との意見が寄せられました。

レントゲンは、体位によって画像に異変が生じる場合があります。また、たまたま胃の調子が悪く、レントゲンに異様な画像があったのかもしれません。レントゲンで異様な画像があっても、1回の検査では確定診断ができにくく、経過を見て再検査したり、必要ならば精密検査をしたりします。今回は特に疾患を疑わせるものではなく、一過性のことと判断し、経過をみることにしたのでしょう。(看護師)
血液の検査でも、肝機能の検査値が異常でも、前日の食事の影響や疲れている状態なら、検査値が異常になることがあり、1回の検査では判断できません。現在、胃に関して症状がなければ様子を見てよいですが、定期的に検査を受け、症状がなくても検診は続けてください。(看護師)

年に1回、胃透視か胃カメラを。あわせてピロリ菌の検査も

経過観察中は年に1回、胃透視か胃カメラの検査を受けましょう。また、胃がんの危険因子ともいわれるピロリ菌の検査も、あわせて受けると安心です。

胃の襞の乱れは胃がんも考えられる所見ですので、検査も丁寧に行われたのでしょう。ただし、丁寧に検査して胃がんが否定できたので、経過をみているのだと思います。襞の乱れは胃炎でもみられます。胃炎の原因にはストレスやピロリ菌などがあり、胃炎が続くと、がんになりやすくなります。(医師)
胃のことを気にすると、それ自身がストレスになりますので、一度、胃カメラを受けることをおすすめします。胃カメラで異常所見があれば、細胞の検査まで可能で、胃がんであるかないかはっきりします。(医師)
経過をみる場合、1年に1回は胃透視か、胃カメラの検査を受けましょう。今までピロリ菌の検査を受けたことがないようでしたら、あわせてピロリ菌の検査もしましょう。現在60歳の人の約80%がピロリ菌を持っています。ピロリ菌の胃炎は胃がんの危険因子とされており、現在、胃がんがなくても、ピロリ菌を消すことで将来の胃がんの発生率を下げることができます。(医師)

レントゲンは体位や食事の影響も受けやすいため、経過観察になったからといって、病気の可能性が高いわけではありません。経過観察中は年に1回、胃透視や胃カメラの検査を受けましょう。またピロリ菌もあわせて検査しましょう。

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