男性不妊

2016/01/20

精神安定剤の服用を止められないが、子づくりへの影響は?

精神安定剤の服用を止められないが、子づくりへの影響は?

精神安定剤を服用している期間に子づくりをした場合、生まれてくる子どもに与える影響が懸念されます。薬を止めることが難しいという相談者の男性は、どうすればよいのかわからず悩んでいますが、どのような影響が考えられるのでしょうか。

30代男性からの相談:「精神安定剤は子づくりに悪影響を及ぼす?」

現在、結婚4年目で夫婦ともに子どもを望んでいます。しかし私は以前、勤務先の上司と折り合いが悪くて休職し、現在は部署が変わり復帰していますが、心療内科に通院しています。精神安定剤を毎日服用しているので、このまま子どもをつくることによって薬の影響が出るのではと心配しています。飲まないでいることも試しましたが、飲まない日は寒気と恐怖に襲われてしまうため、どうするべきか夫婦で悩んでいます。(30代・男性)

精神安定剤の影響について

男子の精子は薬の影響を直接受けないようですが、妊娠前の段階で問題が出てくる場合もあるようです。

妊婦さんも服用できる安定剤もありますので、男性が服用しても問題ないかと思いますが、薬の副作用に射精障害や性欲減退が起こる場合があります。(看護師)
子どもは男性の精子と女性の卵子から受精卵ができ、その後、女性の体内で育ちますので、基本的に男性が服用している薬が関係するのは精子のみです。精子は3日~1週間程度しか生存できず、毎日作られています。1回の射精で1~3億の精子が放出されますが、卵子と受精できるのは1個の精子だけです。そのためには運動性が高く、奇形のないすぐれた精子でないと1番で卵子のところにはたどり着けません。(看護師)
子どもの奇形や障がいのことを心配されている場合、男性の精子は問題ないと考えられます。もちろんこれは奇形や障害にならないということではなく、薬を服用していない人と同じ確率であるという意味です。まずは心療内科の主治医に子どもを希望されていることを伝えて、相談してみましょう。(医師)
精神安定剤の服用や心療内科にかかっている原疾患に関しては、勃起障害や受精率低下などを起こす可能性があり、場合によっては子どもを得るために体外受精などを検討しなけばいけないかもしれません。(医師)

タイミングは主治医とよく相談を

今は、精神状態の安定を優先させたほうがよい時期ともいえます。

妊娠や出産で奥様の気持ちが不安定になることもあり、ご主人が不安定な状態では、不安を抱えた奥様を支えることは難しいかもしれません。また、育児による疲れやストレスで、症状を悪化させることも考えられます。一方で子どもができたことで気持ちが変化し、心の支えになる可能性もあります。子づくりに関しては家族や主治医とよく話し合い、納得のいく時期を選んでください。(看護師)
薬の種類にもよりますから、詳しいことは主治医と相談した方がよいでしょう。早くお子さんが欲しい気持ちもお察ししますが、今はしっかり治療して、安定した精神状態を取り戻すことが優先であると考えられます。(看護師)
精神状態の落ち着きが優先ですので、薬は自己判断で中止しないようにしましょう。場合によっては中断で症状が悪化した場合、再度治療で改善するのに、さらに時間を要してしまうこともあります。(医師)

生まれてくる子どもに、薬が直接影響するとは考えにくいようです。ただし、妊娠のタイミングは主治医とよく相談し、まずは精神状態の安定が先決であるといえます。

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