健康

2016/01/17

下の血圧だけが高い…いったい身体にどんな問題が?

下の血圧だけが高い…いったい身体にどんな問題が?

血圧の数値は「上がいくつで下がいくつ」といわれますが、この上と下の血圧は何を意味しているのでしょうか。高血圧予防のため生活習慣に気を遣っているが、なぜか下の血圧だけが高いという場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。

40代男性からの相談:「減塩など心がけても、なぜ下の血圧だけ高いままなのか?」

ここ3年ほど、健康診断での血圧の数値が気になっています。上は、ぎりぎり正常範囲内ですが、下の血圧が高血圧症と判断される範囲の下限値を超えてしまっています。減塩などを心がけても上の血圧だけが下がり、下は全然下がりません。下の血圧だけが高いというのは、身体的にどのような問題が生じているのでしょうか。(40代・男性)

末梢血管に負荷がかかると、下の血圧が上がりやすい

上の血圧とは心臓から全身に血液を送り出すときの手足の血圧のことをいい、下の血圧とは心臓に血液が戻って行くときの血圧をいいます。下の血圧が高い場合、手足などの細い末梢血管に負荷がかかっていることが多いようです。

高血圧は上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の値で判断しますが、収縮期の血圧が高い方は血液がドロドロで、心臓から血液が送り出しにくく血流が悪いため高い値になります。拡張期の血圧が高い方は血液の粘度が高まり、末梢血管に負荷がかかって高い値になるといわれています。(看護師)
血圧には2種類あり、上の血圧は心臓が目いっぱい血液を全身に送り出したときの手足の血圧で、下の血圧は逆に心臓に血が帰ってきたときの四肢の血圧です。拡張期高血圧は体幹の血管よりも、手足など細めの血管に動脈硬化をきたしたときに上がりやすいといわれています。(医師)

血管の固さや血流量も関係

血圧は血管の固さや、血管を流れる血液量にも影響されると医師は説明しています。

血圧は、血管の固さと流れる血液量も関係します。血管がゴムのようにやわらかいと、急に心臓の血圧が上がっても血管が外側に伸びる余裕があり、それほど手足の血圧は上がりません。逆に土管のように固くなった血管だと、高血圧が全身に伝わりやすくなるために高い血圧が脳などにダイレクトに伝わり、脳出血などを起こしやすくなります。(医師)

食事やその他の生活習慣の改善を

運動不足や睡眠不足、また偏った食事などの生活習慣は血圧を上げる原因になります。日頃から適度な運動を行い、脂肪分の多い食事は控えるなどして、高血圧の予防をしましょう。

拡張期の血圧が高くなる原因は、運動不足・喫煙・睡眠不足・脂分や塩分の摂りすぎなどがあります。規則的な生活で減塩・低カロリーの食事を心がけ、手足を冷やさないようにし、少し汗をかく程度の有酸素運動を行いましょう。また、十分な睡眠をとり疲れやストレスをためないようにし、喫煙者であれば禁煙した方がよいですがストレスになるといけないため、他の物で代用したり徐々に本数を減らすなど、無理のない禁煙を心がけてください。(看護師)
拡張期高血圧の改善はなかなか難しいのですが、脂肪分を減らした食事にする、体重を減らすなど心がけてください。それでも改善しなければ病院で動脈硬化の検査を受け、必要と判断されれば降圧剤を開始しましょう。(医師)

下の血圧が高い原因は、手足の末梢血管に負担がかかっているようです。生活習慣の見直しでも改善しなければ、一度、病院を受診してみるとよいでしょう。

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