健康

2016/01/10

退職後、物忘れが激しく…認知症か病院で診てもらうべき?

退職後、物忘れが激しく…認知症か病院で診てもらうべき?

長年勤め上げてきた会社を退職した後は、特に趣味などがなければ暇を持て余し、無気力になったり物忘れがひどくなるという人もいるようです。会社を辞めてから物忘れが頻繁になったという場合、これは認知症の始まりなのでしょうか。

60代男性からの相談:「会社を退職後、急に物忘れがひどくなった」

昨年、長年勤めた会社の役員を引退し、肩の荷が下りたのか仕事の張りがなくなったためなのか、急に物忘れがひどくなったように感じます。買い物に出るために駅に向かい、切符を買うときになり財布を持っていないことに気づいたこともあります。このような症状はただの物忘れなのか、それとも認知症の初期症状でしょうか。病院で診てもらった方がよいのか、それとも今まで通りの生活で大丈夫でしょうか。(60代・男性)

認知症の特徴とは

認知症の場合、物忘れ以外にもいくつか特徴があるようです。次のように看護師さんからアドバイスをいただきましたので、該当するものはないかチェックしてみてください。

認知症の始まりは物忘れといわれていますが、具体的に日付がわからない、知っている場所なのに自分がどこにいるのかわからない、さっきしたことを忘れている(入浴や食事など)、知っている人なのに顔や名前がわからない、買い物に行くのに財布を忘れている、買ったことを忘れて同じものをいくつも買ってしまうなどあれば要注意です。(看護師)
退職したことで疲れが出たり、頭を使わなくなったことで脳の老化が進んでいるのかもしれませんが、今まで通りの生活ですでに支障が出ているようなら、早めに病院を受診した方がよいでしょう。認知症であった場合、画期的な治療法はなく家族の協力も必要ですので、早めにケアを行うことが大切です。(看護師)

退職が原因で起こる体調の変化に注意!

退職すると、これまでとは生活環境がガラッと変わるため、思いもかけない体調の変化が現れることがあると、医師は次のように説明しています。

退職後に体調の変化をきたした場合、次のような状態が考えられます。

1.社会的位置を見失う

退職したことにより「自分の社会的位置」を見失っている可能性があります。会社では自分の地位があり、仕事があることで自分の存在価値がわかりやすいのですが、それが急になくなることで「自分は社会から必要とされていないのでは」と誤解してしまうのです。(医師)
趣味など自分の好きなことや集中できることを見つけましょう。また人づきあいが苦手でなければ、サークルや教室などに参加して新しい人間関係を作っていくようにするとよいでしょう。(医師)

2.うつ病

定年前後は、男性のうつ病が起きやすい時期といわれており、新しいことに取り組む気力がないということなら軽症のうつ病かもしれません。この場合は、精神科を受診して相談すると改善する可能性があります。(医師)

退職を機に生活にメリハリがなくなってしまったことが、物忘れが増えた原因かもしれません。教えていただいた一般的な認知症の兆候を参考にして、もしいくつか当てはまることがありましたら、早めに病院を受診した方がよいでしょう。

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