メンタル

2016/01/03

気になって止めれない! 何度も手を洗うのって強迫性障害?

気になって止めれない! 何度も手を洗うのって強迫性障害?

自分の意思に反し、そうではないとわかっているのに不安や衝動に駆られて何度も同じ行動をとったり、確認しないと気が済まない強迫性障害。たとえば、何か物を触るたびに不潔感に駆られ手を洗わずにはいられないのは、単なる潔癖症か、それとも強迫性障害にあたるのでしょうか。

20代男性からの相談:「物を触るたびに何度も手を洗う行為を止められない」

昔から潔癖性だといわれていましたが、最近その傾向が強くなり、物に触れたら何度も何度も繰り返し手を洗わないと気が済みません。たとえば、ドアノブを触るたびにドアノブの細菌が自分の手に付いたのではないかと強迫観念が頭から離れず、念入りに石けんで手を洗います。自分の髪の毛や顔を触っても、気になって手を洗わずにはいられないため、洗い過ぎて手が荒れる程です。この強迫行為は放っておいて治るものなのか、それとも、強迫性障害としてしっかりとした精神治療が必要なのでしょうか。 (20代・男性)

100人に1人が強迫性障害とも

最初は単なる潔癖症だったとしても、行動がさらにエスカレートして強迫性障害になってしまうこともあるようです。100人に1人が強迫性障害であるといわれており、それほど珍しい病気ではないのですが、生活に支障が出るようなら治療した方がよいでしょう。

強迫性障害の場合、手が他の物に触れたことで細菌などに感染するのではないか、手が汚いのではないかという恐怖心があり、手を洗わなければという強迫観念にかられます。潔癖症との簡単な区別は、その強迫行為が日常生活に支障があるかないかです。強迫性障害は決して珍しい障害ではありませんが、世界保健機関(WHO)でも生活の機能障害を招く10大疾患の一つとされています。潔癖症は綺麗好きの範囲に収まりますが、行動がエスカレートすると、強迫行動となり、強迫性障害に移行する場合があります。(看護師)
症状からは強迫性障害の可能性があるようですが、この病気は100人に1人がかかっていると推測されており、珍しいものではありません。不潔恐怖、汚染の心配で手を洗うことに気持ちが集中してしまい、本来やらなければいけないことが上の空になっていたり、自分の生活が制限されている場合は、精神科で治療を受けた方がよいでしょう。(医師)

治療は行動認知療法や内服治療

強迫性障害の場合、行動認知療法や内服薬での治療となるようです。このままエスカレートして日常生活に影響があるようなら、一度、精神科を受診してカウンセリングを受けるとよいでしょう。

治療は心療内科の精神科で行われ、治療内容は行動認知療法や内服治療となり、手を洗うことを我慢し、そのことで起きる不安や衝動を飲み薬で抑えます。精神障害のため治療には時間がかかりますが、改善すれば本来すべき日常生活に戻ることができるため、「手を洗いたい」気持ちと格闘する労力や時間を考えると、前向きに障害の治療を受けた方がよいでしょう。(医師)
自分で強迫症状があると自覚はあるが、多少手を洗わなくても大丈夫と観念を抑圧出来ると思えるのでしたらもうしばらく様子を見てもよいです。但し、手荒れが起きるほど症状が悪化しているようですので早めに病院を受診した方がよいでしょう。強迫性障害は精神治療によって克服できるため、まずは恐怖に駆られる心理を和らげるためにもカウンセリングを受けてください。(看護師)

日常生活に支障がない程度なら大丈夫ですが、手を洗うことばかりに気を取られて他のことができないようでしたら、強迫性障害の疑いがあります。精神科で適切な治療をすれば改善するようですので、気になるようでしたら一度、病院を受診してみてはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加