メンタル

2016/01/05

他人の視線に恐怖を感じる…社会不安障害を克服できる?

他人の視線に恐怖を感じる…社会不安障害を克服できる?

自分が人からどう思われているのか、気にならない人はいないでしょう。社会生活を営んでいる以上、人前に出たり人と接することは避けられませんが、自分の行動が他人からどう思われるかが気になり、つらい症状に苦しんでいる人もいます。克服法はあるでしょうか。

20代男性からの相談:「他人の視線に恐怖を覚えるが、克服法は?」

私には注視恐怖があります。他人の視線が苦手というより、むしろ恐怖感を覚えます。外を歩いているとき、買い物をしたり何か作業をしているときも、人に見られているのではないか、笑われているのではないか、と不安に思い身構えてしまいます。外出時は常時このような状態なので疲れます。開き直ればよいと思い行動すると後悔することが多いので、結局元に戻ります。他人の視線を気にしないようにするには、どうすればよいでしょうか。(20代・男性)

心配するほど他人は見ていないもの

人前で恥ずかしい思いをしないよう、過度な不安から行動を制限している状態かもしれません。しかし自分が思っているほど、他人はあなたを見ていないものです。

診断としては社会不安障害に該当します。どんな人も人前で恥ずかしいことはしたくありませんが、行動前の段階で過度な不安を感じて行動を制限してしまう状態は、約8%の人にみられ、珍しいことではありません。覚えていないかもしれませんが、小さい頃に人前で恥ずかしい思いをした経験が、強く印象に残っている可能性が、原因の一つにあります。病院では精神科を受診し、行動認知療法と内服薬で治療を行います。(医師)
見られていると思っても、案外見ていないと思います。特に最近は、携帯電話を見ながら行動する人が多いので、周りのことはさほど気にしていないでしょう。疑心暗鬼という言葉があるように、何でも気にしていると些細なことでも不安になります。(看護師)
逆の立場で見てみましょう。一日外へ出るといろいろな人に出会いますが、あなたはどれくらいの人を覚えているでしょうか。知り合いでない限りほとんど覚えていないと思います。他人からあなたを見たときも一緒です。万が一、大勢の前で恥ずかしいことをしてしまったとしても、ほとんどの人があなたの顔を覚えてはいません。(医師)

注視恐怖の克服法とは

失敗しないようにとネガティブなイメージばかり持っていると、行動が制限されてしまいますので、成功のイメージを持ってください。信頼できる家族や友達に、思い切って自分の行動について聞いてみるのもよいでしょう。

人は失敗しないようにあれこれシミュレーションを行いますが、それは同じ過ちを繰り返さないためです。しかし、ネガティブなイメージばかり行っていると、失敗のイメージが強くなり行動が制限されます。成功のイメージができるように意識してみましょう。失敗のイメージが一つ浮かんだら、成功のイメージをもっと強く持ちましょう。訓練することで成功のイメージが持ちやすくなると、行動も起こしやすくなります。(医師)
開き直るというよりも、自信を持って行動しましょう。趣味や運動で気分転換したり、仲のよい友達と会ったりしてください。友達といるときも視線が気になるでしょうか。思い切って、友達や家族に自分が変な行動をしていないか聞いてみるのもよいでしょう。普通に生活しているのでしたら気にしなくてよいですが、どうしても気になる場合や、家にいても誰かに見られていると思うようでしたら、心療内科や精神科でカウンセリングを受けてください。(看護師)

人前で恥ずかしい思いをしないようにと、過度な不安から他人の視線が怖くなっている状態だと思われますが、心配するほど他人は自分のことを見ていないものだそうです。事前にネガティブなイメージを持たず、自信を持って行動するとよいようです。

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