健康

2015/12/20

下痢の原因は酒か…アルコールの摂取で癌リスクは高まる?

下痢の原因は酒か…アルコールの摂取で癌リスクは高まる?

好きな人にとっては、たまらないお酒。仕事終わりの一杯、風呂上がりの一杯を楽しみに、日々頑張っているという人も少なくないようです。適量だと身体によいともいわれるアルコールですが、飲みすぎると胃腸によくない他、どのような影響があるのでしょうか。

30代男性からの相談:「飲酒で胃もたれが続くと、癌(がん)になる可能性がある?」

20代から毎日のようにアルコールを飲むようになり、最初はビール500mlを1本程度だったのが、今では焼酎3合かビール1リットル程度は飲まないと気が済みません。そのためか最近は下痢が多く、知人に相談すると「出ないよりは出た方がよい」といわれ安心していましたが、飲んだ翌日は胃もたれすることもあります。胃腸がダメージを受けているのだとしたら、癌などに発展しないか心配です。(30代・男性)

酒は百薬の長なんてことわざもある一方、「お酒は肝臓にいかんぞう」なんておやじギャグができるくらいですから、お酒の飲みすぎが少なからず体に悪影響を及ぼすことは間違いないのでしょう。今回の相談者さんも1日にかなりの量のアルコールを摂取しているようで、下痢などの症状が体に出ているようですね。内臓系に悪影響を及ぼすこともあるアルコールですが、アルコールの過剰摂取でがんのリスクを高めるということはあるのでしょうか? 専門の方にお話しを聞いてみましょう。

消化器系のがん発生のリスクUP

飲む量や飲酒期間の長さによっては、消化器系の癌が発症するリスクが上がることがわかっています。また、肝臓や心臓へ悪影響を与えることもあるため、アルコールは適量をたしなむようにしましょう。

アルコールは胃腸にとっては負担となり、さらにビールなどのように炭酸が入っていると、腸の中のガスが増えて動きが活発になるため下痢しやすくなります。(医師)
アルコールと癌の関連については、食道がん・胃がん・大腸がんは過度のアルコール摂取で危険性が上がると報告されており、またアルコール性肝炎になると、進行して肝硬変や肝臓がんになる危険性もあります。(医師)
アルコールを摂ると便がやわらかくなる方もいますし、飲酒したからといってすぐに癌になるわけではありません。しかしアルコールは胃腸だけでなく肝臓や腎臓、心臓や脳にも悪影響を与え、癌発症の原因の一つと考えられていることは確かです。(看護師)
個人差があるため、どの程度だと飲みすぎになるという基準はないのですが、目安として純アルコール量でビールなら中瓶1本、日本酒(15度)で約1合、焼酎(25度)なら約110mlが適量といわれています。(看護師)
ビール1リットルはアルコール換算で40g相当、焼酎3合は100gに相当します。アルコール摂取の適量は1日当たり約20~40gといわれていますが、日本人は体質によりアルコール代謝に大きな差がありますので、適量はあくまでも目安とお考えください。(医師)

度数や量に注意して自分のペースで

飲酒をずっと続けていると、やがて依存症になることもあります。度数の高いお酒は避ける、休肝日を設けるなどして身体をいたわってください。

飲酒を続けるとお酒に強い体質になってきて、次第に量が増えて依存症になる場合もあるため、週に1~2日は休肝日を作ってください。同じ量を飲んでも度数により異なるため、たくさん飲みたいときは、度数の低いものやノンアルコールにしましょう。また一気飲みは避け、自分のペースでゆっくり飲んでください。(看護師)
肝臓の血液検査で異常値が出ていれば、肝臓のアルコール代謝が間に合っていないということですので、禁酒しましょう。もし禁酒ができないのでしたら、アルコール依存症の可能性もありますので病院で相談してください。(医師)

飲酒量が多くなるとやはり胃腸への負担は避けられませんし、消化器系の癌発生率は高くなるようです。禁酒しないといけなくなる前に、日頃から休肝日を設けて適量を楽しむようにしてください。

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