健康

2015/12/19

若い頃に下剤を乱用…将来、腸の病気になるリスクは高い?

若い頃に下剤を乱用…将来、腸の病気になるリスクは高い?

摂食障害のため下剤を乱用して痩せようとするケースはよくあるようです。若い頃にそのような時期があったという男性から、以前の乱用の影響が将来出て、腸の病気にかかりやすくなるのではないか、という悩みが寄せられました。

30代男性からの相談:「若い頃に服用していた下剤は将来、身体に影響する?」

私は若い頃拒食症になり、一時期、毎日毎日下剤を飲んで大量の便を出して、体重の増加を阻止することを繰り返す毎日を過ごしていました。今は拒食症も落ち着いて、下剤を飲むこともよほどの期間出ないときを除いて飲まなくなりました。ただ若い頃に下剤を毎日飲んでいたことの影響が将来出て、もしかしたら腸の病気になるリスクが普通より高いのではないか、また、老化が早まるのではないかと不安です。下剤を飲んだことによる将来の影響について教えてください。(30代・男性)

ある程度の関連はあるといわれている

乱用の期間や量にもよりますが、下剤と大腸癌(がん)に関連はあるといわれており、不必要な下剤の使用はすすめられていないようです。とはいえ、下剤を服用する人は便秘であることが多く、その癌が純粋に下剤のせいなのか便秘のせいなのかは判明できません。

どれくらいの期間、どれくらいの量を毎日服用していたのかわかりませんが、2年以上の服用、薬の種類にもよりますが、10錠以上でしたら、腸の機能に障害が出やすいと考えてください。(看護師)
下剤の服用と大腸癌の関連性はあるといわれていますが、その大部分は便秘のために下剤を服用していた例です。便秘そのものも大腸癌の危険因子ですので、純粋に下剤と腸の病気が関連するかは明らかではありません。(医師)
下剤は種類にもよりますが、基本的には身体を無理やり変えて便を出るようにしているので、長期連用すれば排便機能が低下する可能性はあります。ひどい便秘のままでいるよりは下剤を服用してでも適度に排便があった方がよいというのが一般的な考え方ですが、便秘がないのであれば、不必要な下剤は服用しない方がよいでしょう。(医師)

現在、問題なければ大丈夫だが、心配なら検査を

腸の問題が現在なければ、このまま様子を見ても問題ありません。心配であれば、定期的に腸の検査を受けておくと安心かもしれません。

乱用を早めに止めると、副作用や後遺症の確率は低くなりますから、現在の腸の機能に問題なければ、心配ないと思います。気になるようでしたら、定期的に腸の検査を受けてください。(看護師)
現在、特に腸に関連した症状がなければ、そのまま様子を見てよいと思われますが、検診の機会があれば便潜血までみてもらうと、さらに安心です。(医師)

下剤の乱用と大腸癌などの病気は、関連はあるといわれているものの、純粋に下剤が引き起こした病気であるともいえないようです。現在、腸の症状がなければ、以前の乱用の影響を心配する必要はありませんが、気になる場合は定期的に腸の検査を受けるとよいようです。

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